(写真:Getty Images(標識)、加藤 康、CG:Shige)
(写真:Getty Images(標識)、加藤 康、CG:Shige)

1973年以来、半世紀近くにわたり為替取引を支えてきた決済インフラ「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」が今、岐路に立っている。システムを支える基盤技術は老朽化し、新たな技術に対応しきれていない。さらに追い打ちをかけるのが銀行の経営環境の変化やFinTechの勃興だ。銀行間手数料の引き下げやノンバンクへの開放などの改革は待ったなし。運営元の全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)は関係者を集めたタスクフォースを設置し、改革への議論は正念場を迎える。全銀システム改革の舞台裏に迫る。