
(写真:Getty Images)
メインフレームに代表されるレガシーシステムのモダナイズが最終ステージを迎えている。COBOL人材が減少するなか、富士通がメインフレームからの撤退を発表するなど維持リスクは高まる一方だ。DX(デジタル変革)の推進に向けてアプリを改変しやすくしたり、データを活用しやすくしたりするニーズもモダナイズを後押しする。「ラスボス」とも呼ばれる肥大化・複雑化したシステムと、どう戦えばよいのか。システムモダナイズの最前線を追った。
「ラスボス」メインフレーム攻略法
メインフレームに代表されるレガシーシステムのモダナイズが最終ステージを迎えている。COBOL人材が減少するなか、富士通がメインフレームからの撤退を発表するなど維持リスクは高まる一方だ。DX(デジタル変革)の推進に向けてアプリを改変しやすくしたり、データを活用しやすくしたりするニーズもモダナイズを後押しする。「ラスボス」とも呼ばれる肥大化・複雑化したシステムと、どう戦えばよいのか。システムモダナイズの最前線を追った。
[Part 1]
東京海上日動火災保険やJFEスチールなどがメインフレームのモダナイズに動き出した。システムの維持リスク回避に加え、DX(デジタル変革)の足かせを外す狙いがある。レガシーシステムの「ラスボス」をひもとき、手ごわさの理由を押さえよう。
[Part 2]
JFEスチールは移行対象を絞り込み、効率的に脱メインフレームを達成。東京海上日動火災保険は複数の受け皿を用意し、移行先を最適化した。これら2社とコープさっぽろの事例からモダナイズの正攻法を探る。
[Part 3]
モダナイズプロジェクトに共通する3つの関門が明らかになった。「移行対象の絞り込み」「移行方法の選択」「現新比較テスト」だ。これらの関門ごとに、モダナイズの実践ノウハウを解説する。