コンテナの利点を生かすにはシステムの開発や運用のプロセスを変える必要がある。先行ユーザーの事例から浮かび上がったのは4つの活用法だ。コンテナの特性を見極め、適材適所で使いこなすことが求められている。
コンテナには開発生産性の向上、拡張性と可用性の向上、コストの低減といったメリットがある。これらを享受するにはシステムの開発と運用のやり方を変える必要がある。
基本といえるのは、開発・テスト・本番環境の構築やテスト、デプロイを自動化して高頻度で改変を繰り返すCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)を実現することだ。これは「Jenkins」「CircleCI」などのCI/CDツールと「Kubernetes」に代表されるコンテナ管理ツールを組み合わせることで実現できる。従来のCI/CDと大きくは変わらない。
このPart2ではCI/CDの他に、先行ユーザーの取材によって浮かび上がった、コンテナのメリットを最大限引き出す4つの活用法を取り上げる。汎用的な活用法である「迅速スケール」「最適サイジング」、応用的な活用法といえる「クラウド乗り換え」「コンテナ納品」だ。順に紹介する。