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これを押さえておけば成果を出せる。知らないと痛い目にあう――。先進企業やIT企業への徹底取材を通じて、RPA導入の勘所を「格言」としてまとめた。早速見てみよう。

 何事も道具選びは大切である。RPAを実現するためのツールにどのようなものがあるのか。選び方や使いこなすための注意点を押さえよう。

ツールを知れば危うからず

 ここ1年でRPAツールベンダーは開発支援機能を充実させたり操作できるアプリケーションの種類を増やしたりして、機能拡充を競っている。ツールの最新機能を理解することは、RPAの導入を成功させる第一歩と言える。

 しかしそれだけでは不十分だ。「RPAツールを導入したものの思うように活用が進まない企業が増えている」(NECの服部佳正AIプラットフォーム事業部マネージャー)。

 ポイントはRPAツールの使い手を想定しながら製品を選ぶことだ。システム開発やプログラミングの知識を前提にした製品からPC操作を記録する簡易な製品まで、様々なRPAツールが存在する。「どの程度のITスキルを持つ人がソフトロボを開発するのかを踏まえて選びたい。担当者が実際にソフトロボを開発できるかどうかを、PoCで確かめておくべきだ」(NTTデータの中川拓也RPAソリューション担当課長)。

図 RPAツールが備える、開発や運用の支援機能の例(その1)
図 RPAツールが備える、開発や運用の支援機能の例(その1)
(画像提供:ベリントシステムズジャパン)
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図 RPAツールが備える、開発や運用の支援機能の例(その2)
図 RPAツールが備える、開発や運用の支援機能の例(その2)
(画像提供:富士通コンピュータテクノロジーズ)
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稼働後の運用も見越して選定を

 開発のしやすさだけでなく、運用後にトラブルが発生した状況を想定したチェックもしておきたい。ソフトロボが不具合で止まったら通知する仕組みがあるか、不具合の状況を把握できる機能があるかといった視点だ。