(写真:Getty Images)
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 スタートアップの技術力に大企業の顧客基盤や豊富なデータを掛け合わせ、新たなサービスを生み出す「オープンイノベーション」。DX(デジタルトランスフォーメーション)の有力な実現手段であり、手掛ける企業は増える一方だ。

 しかし、両者の意図や目的のすれ違いによるトラブルも増えている。鳴かず飛ばずで終わるならまだしも、決裂し訴訟に発展するケースもある。

 夢を語り手を取り合った両者はなぜすれ違ったのか。そこには時代の変化を読み切れない大企業側の勘違いや傲慢さが見え隠れする。

 このまま突き進めばいずれスタートアップにそっぽを向かれ、強大なライバルとなって逆襲されかねない。正しい意味でのオープンイノベーションはどうあるべきか。成功への道筋を探った。