
「今年は2019年なのに、タイトルが間違っていないか?」こう感じたとしたら誤解だ。日本にとって節目の年となる2020年に流行する技術を、1年先取りして、どこよりも早く予測してみた。デジタルの時代は技術の重要性がこれまで以上に高まっていく。2020年に進化を遂げる20の本命技術と、今知っておきたい20の有望技術をお届けする。
「今年は2019年なのに、タイトルが間違っていないか?」こう感じたとしたら誤解だ。日本にとって節目の年となる2020年に流行する技術を、1年先取りして、どこよりも早く予測してみた。デジタルの時代は技術の重要性がこれまで以上に高まっていく。2020年に進化を遂げる20の本命技術と、今知っておきたい20の有望技術をお届けする。
原始的な民主主義から始まり、帝国の勃興を経て、近代的な民主主義国家が台頭する――。GAFAの支配力が強い今のインターネットが人類の歴史における「帝国の勃興」に当たるとすれば、2020年代は権力の集中を廃した「民主的」なサービスが主流をつかむ。解放の武器が「ブロックチェーン」だ。
眼鏡や時計からコンタクトレンズや錠剤へ――。2020年以降、「スマートグラス」や「スマートウオッチ」といったウエアラブル機器が一段と進化し、新たな機器の普及が本格化する。「インプランタブル(Implantable:埋め込み型)機器」である。
業務にITを使う企業、つまり日本のほぼ全ての企業が2020年までにアジャイル開発を活用し始める。新しい技術を自社の業務や製品に素早くどん欲に取り入れなければ、破壊者(ディスラプター)によって危機的な状況に追い込まれてしまうからだ。
2020年は会議室にぞろぞろと社員が入っていく風景がなくなる。代わりに社員は自席で、あるいは出先や自宅でHMD(ヘッド・マウント・ディスプレー)を装着して、仮想空間で開かれる会議に参加する。仮想の会議室で自分の代わりに身ぶり手ぶり熱弁を振るうのは自らのアバターだ。
2020年9月6日、1カ月半にわたって開催された東京オリンピック・パラリンピックの全日程を終えた時、人々は感動の余韻に浸る。その時、テロや犯罪の暗い思い出は一切ない。監視カメラ映像とAI(人工知能)を組み合わせた監視システムが人知れず犯罪を未然に防いでいたからだ――。
2020年は特定の業界や業務に役立つAIを誰でも簡単に構築できるようになり、専用AIを使った業務改善が一気に進む。支えるのは米グーグルや米マイクロソフトの新たなクラウドサービスだ。プログラミングがほぼ要らず、機械学習モデルの開発を自動化できるサービスの正式版を2019年にも相次ぎ提供する。