PR

MaaSが変える移動、「定額使い放題」が常識に

 今日は待ちに待った温泉旅行だ。朝、スマートフォンでタクシーを呼び出したら迎えに来た。最寄り駅に着いたら自動予約済みの特急列車に乗り、係員にスマホの画面を見せて着席。目的地の駅に着いたら、やはり自動予約済みのカーシェアサービスでドライブを楽しんだ。宿にチェックインしたら、これまた自動予約済みの自転車シェアサービスを使って、近くの穴場スポット巡りを満喫した――。

 個々の移動スタイルは2019年の今でも実現しているが、複数の事業者や移動手段をワンストップでまたぐのは不可能だ。決済方法もまちまちで使い勝手が良いとはいえない。

 ワンストップの移動サービスを提供するのがMaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)である。マースと読む。

 「サービスとしての移動・交通」という意味で、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)になぞらえた呼び方だ。クルマなどを保有することなく移動サービスの利便性を手軽に享受できる仕組みを指す。

150兆円市場狙い、異業種が連携

 PwCコンサルティングはMaaSの市場規模が米欧中3地域だけで2030年に約150兆円規模に達すると予測する。巨大市場を狙い、自動車メーカーや鉄道・バス事業者だけでなく、IT企業などの異業種も巻き込んだ動きが活発だ。利便性の高いMaaSを実現するには鉄道やタクシー、カーシェアなど従来の業界区分を越えた連携が不可欠という事情もある。

図 MaaSを巡る各社の動き
図 MaaSを巡る各社の動き
業種の垣根を越えた連携が活発に
[画像のクリックで拡大表示]