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イーロン・マスクの超高速掘進を解剖
米Twitter(ツイッター)の買収騒動で注目を集める起業家のイーロン・マスク氏。新しい交通システムの実現に向け、地下トンネルの建設コスト削減と超高速掘進に挑んでいる。マスク氏の構想は土木の素人による夢物語なのか、検証してみた。
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熱海土石流の被災地で堰堤新設進む
2021年7月に静岡県熱海市で起きた土石流災害から1年。現場では砂防堰堤の新設工事が進む。2次災害の恐れがあるため、無人化施工やクラウドカメラといった先端技術を活用。下流側の早期安全を確保すべく、22年度の完成を目指して急速施工が続く。
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光で見せる橋の構造美
東京都は水辺のにぎわい創出を目的に、隅田川に架かる橋梁群のライトアップ整備を実施。白鬚橋から下流側で都が管理する10橋を対象に2020年3月、整備が完了した。各橋それぞれの構造と塗装色を生かした光の演出を実現した。
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水管橋崩落、放置された点検の死角
和歌山市で起こった水管橋の崩落事故を受けて、管路中心の点検方法が問い直されている。従来の目視点検では、橋の上部に死角が生じていたからだ。点検の要領などを調べると、健全性の評価や記録方法に道路橋との違いが見えてきた。
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2度の支承破損で“意識の低さ”露呈
地震でもないのに橋の支承が壊れる異例の事故が、京都府舞鶴市に続いて熊本県天草市で起こった。両橋とも同じ日立造船の施工なのに、なぜ舞鶴の教訓を生かすことができなかったのか。同社や他の鋼橋メーカーの対応を調べてみると、“意識の低さ”が浮かび上がった。
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半数近くは残業時間が減少
日経コンストラクション読者を対象に2020年度の労働実態を尋ねた調査で、計611人から回答が集まった。回答者の約半数が5年前と比べて年収を増やす一方、回答者の多くは残業時間を減らした。現在の年収に対しては、回答者全体の約4分の3が満足していた。
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アスファルト急騰で窮地の合材工場
舗装材の原料であるストレートアスファルトの価格が、この1年で3倍に急騰した。背景には2020年のコロナ禍に伴う原油価格下落の反動に加え、構造的な問題もある。価格が高止まりすれば、合材メーカーにとって死活問題だ。
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歩行者が死なない道を増やせ
千葉県八街市内で児童がトラックにはねられて死傷した事故は記憶に新しい。日本では生活道路での事故による子どもや高齢者の死亡例が多く、対策が急務だ。大量の道路からリスクの高い箇所を効果的に改修する取り組みに迫った。
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東京23区の地盤を3次元表現に
東京23区の地盤構造をウェブ上で確認できるマップを、産業技術総合研究所が公開した。東京の下町エリアに広がる軟弱な地層分布などを初めて鮮明に描き出すことに成功。大量のボーリングデータを基に、地層境界面を推定する技術を採用した。
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遅れる暫定2車線対策に新手
4車線化が遅れる日本の高速道路において、暫定2車線区間の安全対策は重要だ。ところが、近年開通した暫定2車線区間でも、トンネルや長大橋での対策は進んでいない。対策推進を阻むこれらの区間にも適用できそうな技術を試行する動きが出てきた。
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大林組のダンプ自律化、米国で始動
大林組が出資先の米スタートアップ企業とタッグを組み、重機の自律化に着手した。センサーなどの後付けで自律運転を可能とし、現場にある複数の自律重機の連係を視野に入れる。協業の旗振り役であるビジネスイノベーション推進室の奮闘ぶりを追った。
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建設会社上位10社は軒並み減収
上場建設会社の2021年3月期決算で、大手や準大手が軒並み減収となった。五輪関連工事の終了などで大型工事が減る中、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が直撃。これまで好調だった土木事業も、22年3月期は利益率が低下しそうだ。
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巨額請求の結末は発注者の過失8割
工事発注者の大阪府が設計者に巨額の損害賠償を求めた阪神高速大和川線訴訟。判決では設計者の説明義務違反を認めたものの、過失の8割は発注者にあると認定した。安易に受注者へ責任転嫁しようとする発注者を戒めた判決だ。
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わずか4年で架けた新阿蘇大橋
震度7の前震と本震で熊本県を震撼(しんかん)させた熊本地震から5年がたつ。阿蘇大橋が落ちた同県南阿蘇村では復旧・復興が進み、新しい阿蘇大橋が2021年3月に開通した。着工からわずか4年で長大橋を完成させた工期短縮策を振り返る。
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国交省「PLATEAU」の衝撃
国土交通省が主導する「Project PLATEAU(プラトー)」が、街づくりを変えるかもしれない。3次元(3D)の都市モデルの整備プロジェクトが、建設業界に与える影響は大きい。国交省の担当者に狙いを聞くとともに、活用事例を紹介する。
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アルカリ環境で防砂シートが劣化
那覇空港で発覚した防砂シートの劣化は、アルカリ性の環境が原因の可能性が高いと分かった。シートの破損箇所から土砂が吸い出され、誘導路脇の緑地帯で陥没が相次いだ。一方で、材料メーカーによる製品開発時の試験では、pH10で劣化は進まなかった。
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敦賀延伸、「甘さ」が招いた開業遅れ
北陸新幹線の敦賀延伸事業が遅れる見通しとなった。政治に翻弄されるなど想定外の出来事が立て続けに起こった影響はあるものの、建設を担う鉄道建設・運輸施設整備支援機構の対応の「甘さ」が招いた結果ともいえる。一連の騒動を振り返った。
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防砂シートの急劣化で陥没多発
那覇空港の連絡誘導路の造成から1年足らずで、陥没や空洞が多数見つかった。防砂シートの破損で、埋め立て材が吸い出されたのが原因だ。調査してみると、ポリエステル製不織布のシートが急速に劣化していたことが分かった。
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大林組が施工不良1万カ所超の失態
台風で被災した千曲川護岸の復旧工事で、膨大な数の施工不良が判明した。基礎の未施工に加え、ブロックの粗雑工事や胴込めコンクリートの充填不足などだ。元請けの大林組は、護岸全体の再施工を余儀なくされた。
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苦難続きの外環道、開通のめど立たず
東京都調布市で起こった陥没事故を受け、工事が止まった東京外かく環状道路。今回の工事中断以前から想定外の事態が次々起こり、工程は大幅に遅れている。工費も当初見込みの2倍近くに膨れ上がるなど、事業は苦難続きだ。