NEWS 焦点
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リニア談合生んだ“強いつながり”
大林組第三者委が明らかにした事件の構図
リニア中央新幹線の建設工事を巡る談合事件で、大林組が設置した第三者委員会は1月31日、受注調整の経緯や再発防止策をまとめた報告書を公表した。そこには、大手4社のリニア営業統括者による強いつながりを背景に、見積もりなどの情報共有に至った経緯が詳細に描かれている。報告書を基に、リニア談合の構図を読み解…
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公共事業16%増で10年ぶり高水準
19年度予算案、インフラ緊急対策に1兆3475億円
政府は2018年12月21日、一般会計総額が過去最大の101兆4564億円に上る19年度予算案を閣議決定した。公共事業関係費は前年度比16%増の6兆9099億円で、10年ぶりの高水準。自然災害が相次ぐなか、同日に決定した18年度第2次補正予算の防災・減災対策費1兆723億円も加え、「国土強靱(きょ…
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逆行する「補助金改革」
交付金の個別補助化で地域の自主性はどこへ?
財務省は10月16日、財政制度等審議会(財制審)財政制度分科会で、2019年度予算編成の重点課題として、インフラ老朽化対策などに充てる防災・安全交付金について、個々の事業に予算を配分する個別補助化を打ち出した。かつて地域の自主性を高める方向で進められた公共事業の補助金改革と逆行する動きだ。
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関西空港、台風21号でもろさ露呈
連絡橋の箱桁4mずれ、滑走路は“水没”
9月4日に日本列島を襲った台風21号の影響で、関西国際空港は一時、機能まひに陥った。空港島と陸地を結ぶ唯一の橋にタンカーが衝突し、橋桁が最大4m横ずれ。護岸を乗り越えた高潮で、1期島の滑走路や駐機場がほぼ全て冠水した。9月7日から空港の暫定運用が始まっているが、完全復旧の見通しは立っていない。
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異例のPC斜材が橋崩落の一因か
伊ジェノバで43人死亡、維持管理が困難な構造
イタリアのジェノバで起こった橋の崩落で、構造上の問題や維持管理の不備が指摘されている。43人が死亡した事故の原因は8月14日の発生から2週間以上たっても明らかになっていないが、斜材にプレストレスト・コンクリート(PC)を用いた特殊な構造形式が一因だった可能性が高い。
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築22年の吊り橋がいきなり落橋
腐食を見逃して主ケーブル破断、2人が死亡
今年4月1日、ミャンマー西部で築22年の吊り橋が突如崩落し、2人が死亡した。重要部材の主ケーブルが腐食し、破断に至るという「あってはならない事故」だ。東京大学生産技術研究所による調査結果を基に、現地の状況と落橋の原因を解説する。
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農政局入札不正で職員免職
フジタには排除措置命令、刑事責任問われる可能性も
農林水産省東北農政局の発注工事を巡る不正疑惑で、公正取引委員会は談合の認定を断念。入札情報を不正に入手したフジタにだけ排除措置命令を出した。一方、農水省は秘密情報を漏洩するなど不正に関与した職員を懲戒免職にするとともに、フジタを1カ月の指名停止とした。今後、捜査当局が両者の刑事責任を追及するかが焦…