吹き付けコンクリが壊れ土砂流入
高松トンネルでは想定以上に脆弱(ぜいじゃく)な地盤が現れて、工事に遅れが生じている。上り線では370mほど掘削したところで吹き付けコンクリートが壊れ、上部から土砂が崩落(写真1)。側面の吹き付けコンクリートも損壊して土砂が坑内に流入した。鋼製アーチ支保は、内側に200mm以上変位した。
その後も、約870m掘削した地点から大量の湧水が発生。下り線の工事でも、同様のトラブルが生じた。
高松トンネルでは、長尺鋼管フォアパイリングで地山を安定させたうえで、湧水対策としてウレタン系の薬液を注入するなどの対策を施した。