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 奈良県の国道169号芦原トンネル(高取町~大淀町)で、壁面の大規模な剥落が発生した。同トンネルは2016年の定期点検でコンクリートのひび割れや浮きが確認されたため、20年1月から補修工事を実施する予定だった。全面通行止めになったままで、復旧のめどは立っていない。

 トンネルを管理する県は事故を受け、建設コンサルタント会社に詳細調査を委託する。調査結果を受けて補修設計を見直すので、通行再開まで数カ月はかかりそうだ。

 19年11月30日午前、北側の坑口から330m入った地点で壁面のコンクリートが幅2m、高さ1.5mにわたって剥落した(写真12)。破片に乗り上げた車1台が破損したが、けが人はなかった。.

写真1■ コンクリートが剥落した芦原トンネルの壁面(写真:奈良県)
写真1■ コンクリートが剥落した芦原トンネルの壁面(写真:奈良県)
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写真2■ 路面から2~3mの位置で壁面が剥落した。芦原トンネルは幅6.5m、高さ5.5m、全長770m(写真:奈良県)
写真2■ 路面から2~3mの位置で壁面が剥落した。芦原トンネルは幅6.5m、高さ5.5m、全長770m(写真:奈良県)
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