2019年10月の台風19号の影響で橋脚が1.5m沈下した国道20号の法雲寺橋(山梨県大月市)の応急復旧が完了した。橋を管理する国土交通省甲府河川国道事務所が11月29日に通行止めを解除した。今後、下流側に新たな橋を造って架け替える方針だ。
法雲寺橋は、笹子川に架かる橋長64mの単純プレストレスト・コンクリート(PC)床版橋だ。1959年に建設された。幅8mの車道用橋桁と幅1.9mの歩道用橋桁が橋脚を共有する。
7基の壁式橋脚のうち右岸側の河道内に立つ2基が沈下した(図1、写真1)。台風19号による笹子川の増水で洗掘されたとみられる。橋脚の沈下によって路面がくの字にへこみ、通行不能になった。