全786文字
PR

 札幌市は2020年の東京五輪でマラソンコースとなる市管理の道路12.1kmのうち、計9.4kmの舗装をオーバーレイで補修する(図1)。20年春に着工し、5月末までの完了を目指す。19年12月19日に五輪のマラソンコースが決定したことを受けて、市が明らかにした。

図1■ 国道、北海道道、札幌市道などが混在
図1■ 国道、北海道道、札幌市道などが混在
札幌市の資料を基に日経コンストラクションが作成
[画像のクリックで拡大表示]

 市中心部の大通公園をスタートおよびゴール地点とする南北に細長いループ状のコースで、全体を1周、北半分を2周する(写真1)。コースは、国土交通省が管理する国道(延長6.6km)、市が管理する道道と市道、北海道大学が管理する構内道路(延長約2km)などから成る。

写真1■ スタート・ゴール地点の大通公園に立つさっぽろテレビ塔(写真:日経コンストラクション)
写真1■ スタート・ゴール地点の大通公園に立つさっぽろテレビ塔(写真:日経コンストラクション)
[画像のクリックで拡大表示]

 寒冷地の道路舗装は、表面のひび割れに入り込んだ融雪水が夜間の凍結で膨張し、破損が生じやすい。市は、管理する区間の現状を調査し、舗装にオーバーレイが必要な箇所を抽出した。費用として市の補正予算で確保した7億円を補修費に充てる。補修工事の入札の公告は20年1月22日、契約は2月18日に予定する。早ければ3月末の着工を目指す。

 一方、北海道開発局と北大は19年12月下旬時点で、補修の具体的なスケジュールを明らかにしていない。