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 国土交通省は、浮体式洋上風力発電施設の建設費を削減するため、技術基準を改定する。浮体施設に穴が開いた際の転覆を防ぐ浸水対策の要件を緩和し、構造を簡素化できるようにする。2020年2月上旬に改定する予定だ。同様の内容を、設計者向けのガイドラインにも反映する。

 浮体式洋上風力発電施設は、船舶安全法が定める「特殊船」に該当する。そのため、国交省海事局が発電施設の構造や設備の要件を技術基準にまとめ、船舶として審査する。

 現行の基準では、浮体施設に水密甲板や隔壁を設けて区画割りするよう求めている(図1)。改定後は、船舶の航行が少ない海域などで衝突の恐れが小さいと判断できる場合に、区画割りを不要とする。

図1■ 転覆リスクの小さな場所で区画割りを省略
[区画割りした浮体]
[区画割りした浮体]
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[区画割りしていない浮体]
[区画割りしていない浮体]
[画像のクリックで拡大表示]
洋上風力発電の浮体施設を区画割りする場合(左)としない場合(右)のイメージ。区画割りによって、浮体に穴が開いた場合の浸水拡大を防いでいた(資料:海上・港湾・航空技術研究所海上技術安全研究所)

 国交省は18年度から、有識者で構成する検討会で浮体構造などの簡素化の方法を検討してきた。今回は、検討内容を踏まえた基準改定の初弾となる。さらにコストを削るため、今後は浮体施設で一般的な鋼製に加え、近年開発が進む安価なコンクリート製浮体の安全評価手法を確立する方針だ。