清水建設は2020年4月13日、東京都内の同じ建設現場で働く社員3人が新型コロナウイルスに感染し、うち1人が死亡したと発表した。併せて、緊急事態宣言の対象7都府県にある同社の建設現場約500カ所を、宣言が終了する5月6日まで原則として閉所すると表明した(写真1)。
都内の作業所に務める社員1人が感染した東急建設も4月9日、宣言対象地域の工事を原則として中断する方針を示した。ただ、社員の感染が判明したのは4月6日で、それを公表した8日時点では工事中断に言及しなかった(図1)。わずか1日で対策レベルを引き上げた背景には、西松建設の決断があったようだ。