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 高知県宿毛(すくも)市で建設中の横瀬川ダムに、スポーツクライミング施設が整備される。土木構造物などを観光資源として活用する「インフラツーリズム」の一環で宿毛市が計画した。早ければ2019年秋に完成する。ダム本体の壁をスポーツクライミング施設として利用する例は、国内で初めてだ(写真1)。

写真1■スポーツクライミング施設を設置する予定の場所。天端までおよそ8mのコースを整備する(写真:宿毛市)
写真1■スポーツクライミング施設を設置する予定の場所。天端までおよそ8mのコースを整備する(写真:宿毛市)
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 横瀬川ダムは国土交通省が20年の完成を目指して建設を進めている重力式コンクリートダムだ。堤体のコンクリート打設は既に完了している。宿毛市は、ダムを管理する国交省とスポーツクライミング施設の整備に関する協定を締結。市が施設の建設と運営、維持管理を担う。

現場見学会が整備のきっかけに

 スポーツクライミングは20年の東京五輪で正式種目となり、注目を集めているスポーツだ。壁面に取り付けられた突起物(ホールド)を使って、ほとんど垂直な壁をよじ登る。

 宿毛市は、ダム本体の下流側の壁にホールドを取り付け、高さ約8mのコースを2つ用意する予定だ。利用者は、ダムの天端から下ろされた命綱を着けて壁を登る。完成すれば、日本で唯一の壁を登れるダムが誕生する。施設の利用は、市が企画するイベントやツアーの参加者に限定する考えだ。

 宿毛市では18年4月から12月にかけて、横瀬川ダムで夜間のコンクリート打設を見学するナイトツアーを実施した。キャンセル待ちが出るほどの人気を博したことから、市はインフラツーリズムの「ここでしかできない体験」の集客力を実感。スポーツクライミング施設の整備につながった(写真2)。

写真2■横瀬川ダムのナイトツアーの様子(写真:宿毛市)
写真2■横瀬川ダムのナイトツアーの様子(写真:宿毛市)
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 施設整備の費用として、宿毛市は19年度当初予算に363万円を計上した。ホールドや命綱の設置費、マットなどの備品購入費に充てる。