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 定期点検は予定通りだが、修繕に大幅な遅れ─。全国の道路構造物の維持管理状況をまとめた「道路メンテナンス年報」によると、2014年度の定期点検で「早期に措置が必要」などと判定された橋のうち、19年度末時点で修繕に着手した橋が2割程度にとどまることが分かった。

■2014年度に点検した橋の修繕実施状況
管理者 修繕が必要(A) 修繕に着手済み(B) 着手率(B÷A)
国交省 765橋 572橋 75%
高速道路会社 298橋 180橋 60%
都道府県・政令市など 3528橋 471橋 13%
市町村 5130橋 1064橋 21%
合計 9721橋 2287橋 24%
「修繕が必要」は、IIIまたはIVと判定された橋。「修繕に着手済み」は設計も含む2017年度末の数値。国土交通省の資料を基に日経コンストラクションが作成

 国土交通省が8月28日に公表した年報によると、14年度に点検を実施した橋のうち、次回点検までに修繕すべきとされる健全度IIIやIVと判定されたのは9721橋。そのうち、17年度末までに設計を含めて修繕に着手したのは24%の2287橋だった。

 次回点検までの5年間に当たる15〜19年度のうち既に3年が過ぎており、期限までに全ての修繕を終えるのは極めて困難な状況だ。国や高速道路会社と比べて予算や技術職員の数に余裕がない自治体で、修繕の遅れが目立つ。

 一方、点検はほぼ予定通り進んでいる。5年に1回の定期点検が義務付けられた14年度から17年度末までで、点検の実施率は橋が80%、トンネルが71%、道路付属物が75%。5年目に当たる今年度の終わりには100%に達する見込みだ。

早期に補修などが必要な橋は1割

 この4年間の点検結果を見ると、橋は10%が早期に措置が必要なIII判定だった。トンネルは42%、道路付属物は15%がIIIと判定された。

 IV判定が最も多いのは市町村管理の橋で、512橋に上る。

 トンネルでは、0.5%の37本がIV判定だった。管理者別の内訳は国が3本、都道府県・政令市が11本、市町村が23本となっている。横断歩道橋やアーチ状の案内標識などを含む道路付属物では、全体の0.05%に当たる15施設がIV判定だった。