NEWS 時事・プロジェクト
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調査開始から半世紀、南摩ダム本体着工へ
水資源機構が栃木県鹿沼市で事業を進める南摩ダムで、1969年度の調査開始から約半世紀を経て本体工事が始まる。建設現場を一望できる広場を2020年11月1日に開放するなど、年度内の着工を目指して準備を進めている。現時点で水資源機構が建設を計画している最後のダムだ。
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SNSの写真で内水氾濫の被害を記録
東北大学災害科学国際研究所とJX通信社は、SNS(交流サイト)に投稿された内水氾濫などの写真を位置情報と結びつけて被害を記録する「みんなでSNSマッピングプロジェクト」を始めた。ハザードマップや住民一人ひとりの防災行動計画「マイ・タイムライン」の作成に生かす。2020年11月6日に同プロジェクトの…
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強靱化対策の期間延長、5年で15兆円
政府は2020年12月11日、20年度末に期限を迎える国土強靱化3カ年緊急対策を5年間延長する新計画を閣議決定した。事業規模は5年間で総額約15兆円。3年間で総額7兆円とした現行計画から倍増する。
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台湾の橋崩落の主因はケーブル腐食
台湾の国家運輸安全調査委員会(TTSB)は、2019年10月に崩落した長さ140mのアーチ橋の事故調査報告書をまとめた。雨水や塩分が桁内に流入してケーブル端部の素線やアンカーヘッドが腐食していたと指摘。点検体制の不備も一因となったと結論付けた。20年11月25日に公表した。
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北陸新幹線の金沢―敦賀が開業延期へ
2022年度末に予定している北陸新幹線の金沢─敦賀間の開業が、工事の難航などのため遅れる見込みとなった。国土交通省は20年11月11日、同区間の開業が1年半延期される見通しだと与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームに報告した。併せて、総事業費は現在の約1兆4000億円から2880億円増額すると説…
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施工管理技士試験の不正防止策示す
施工管理技士の資格を不正に取得する事件が相次いだことを受け、受検資格を証明する企業側の責任を重くしたり、試験問題を見直したりするなどの対策がまとまった。国土交通省が設けた技術検定不正受検防止対策検討会(委員長:遠藤和義・工学院大学副学長)の提言に基づき、同省が2020年11月10日に公表した。
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橋の床版が抜け落ちて路面に穴
広島県三次市の国道183号寿橋で2020年11月3日、路面の一部が床版ごと抜け落ちているのが見つかった。16年度に実施した定期点検では、橋の劣化状況を最も健全なIと判定していた。
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PC橋の桁が跳ね上がり20cmの段差
山口県上関町で、海上に架かる長さ220mのプレストレスト・コンクリート(PC)箱桁橋の桁端部が跳ね上がり、橋台側との間に約20cmの段差が生じた。2020年11月14日午後8時ごろに通行中の自動車が衝突した。桁の浮き上がりを防ぐために桁と橋座をつないでいたアンカーが損傷したとみられる。
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外環道上に新たな空洞、陥没現場付近
大深度地下に建設中の東京外かく環状道路(外環道)のトンネル上で幅約3m、長さ約27mの新たな空洞が見つかった。空洞内部の高さは約4mで、上端は地下約4mの位置にある。東日本高速道路会社が2020年11月22日に明らかにした。
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中央自動車道の耐震補強で鉄筋不足
中日本高速道路会社が発注した橋の耐震補強工事で、増し打ちしたコンクリートの内部の鉄筋が不足していた。2020年9月24日に中日本高速が補強部分でひび割れを2カ所発見し、原因を調査していた。
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20年度の建設投資見通しを上方修正
建設経済研究所と経済調査会は、2020年度の建設投資見通しについて20年7月の前回予測を約4兆円上方修正し、63兆8500億円と推計した。それでも19年度の見込みの65兆3700億円を2.3%下回る。両者が10月28日に発表した。
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コロナ労災は工事成績に反映せず
国土交通省北海道開発局は、直轄工事の成績評定で通常は「安全対策」の項目に反映させる労災発生に関して、新型コロナウイルス感染による労災は除外する方針を決めた。2020年10月15日に同局の各開発建設部に伝達した。北海道も10月22日から同様の方針を取っている。
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球磨川の「流域治水」でダム排除せず
国土交通省は、2020年7月豪雨で被害を受けた熊本県南部の球磨川流域の治水対策を検討する協議会で、ダム建設を選択肢に含めた「流域治水」を推進する考えを示した。球磨川支流で予定していた川辺川ダムの建設は、住民や県の反対を受けて09年に中止を決定。以降、国交省が中心となってダムに頼らない治水対策を進め…
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リニア工事は「水への影響小さい」
リニア中央新幹線静岡工区のトンネル工事を巡るJR東海と静岡県の対立が新たな局面を迎えた。
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最大地震動で検討せずに耐震対策
石油会社が資源エネルギー庁の補助金で実施した製油所の耐震化対策で、地震動を過小に評価していたことが分かった。会計検査院は2020年10月26日、対策を施した12カ所の製油所について、南海トラフ地震など大規模災害時に石油を安定供給できなくなる恐れがあると指摘。資源エネルギー庁に対し、石油会社への指導…
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外環道トンネル上の陥没現場近くに空洞
東京外かく環状道路(外環道)の大深度地下トンネル上で起こった陥没事故の現場付近で、新たに大きな空洞が見つかった。幅約4m、長さ約30m、高さ約3mで、上端が地表面から約5mの深さにある。トンネル工事との関連は不明だ。外環道の建設を進めている東日本高速道路会社が2020年11月4日に発表した。
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老朽化法面の維持補修ガイドライン作成
斜面対策の専門工事会社などで構成する斜面維持補修施工技術研究会は、老朽化した法面構造物の補修・補強工法をまとめたガイドラインを作成した。発注者や建設コンサルタント会社による補修の検討を後押しする。2020年10月20日に発表した。
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東北新幹線を盛岡以北も時速320kmに
JR東日本は東北新幹線の盛岡─新青森間で最高速度を時速260kmから320kmに引き上げるため、防音壁のかさ上げなどを実施する。約120億円を投じ、2020年10月から約7年かけて改修工事を進める。同社が20年10月6日に発表した。
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川辺川ダムで浸水面積が6割減
国土交通省は、2020年7月の豪雨で熊本県南部の球磨川流域に生じた被害を検証する委員会で、川辺川ダムがあれば人吉市とその近隣地域の浸水面積を6割ほど抑えられたとする推計を示した。一方で、氾濫を完全には防げなかったと結論付けた。
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監理技術者講習、オンライン化へ
国土交通省は建設業法に基づく監理技術者講習を実施する6機関などに対し、新型コロナウイルス対策としてインターネットを介したオンライン講習の導入を検討するよう求めた。これを受け、一部の機関は2021年度前半をめどにオンライン講習を始める方針だ。同省が20年10月12日に通知を出した。