NEWS 時事・プロジェクト
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JR東海が大林と清水を指名停止、リニア談合の有罪確定で
リニア中央新幹線の建設工事を巡る談合事件で大林組と清水建設の有罪判決が確定したことを受け、JR東海は11月9日、両社を5カ月の指名停止とした。10月22日に東京地裁が出した罰金判決に対し、両社は控訴できる11月5日までに不服申し立てを行わなかった。既に契約している工事はそのまま継続する。
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高知自動車道を来夏までに復旧
西日本豪雨で橋が被災、上部構造だけ造り直し
西日本高速道路会社は11月6日、7月の西日本豪雨による土砂崩れで橋桁が流出した高知自動車道の立川橋について、2019年の夏休み前までの復旧を目指すと発表した。有識者委員会が橋脚などの健全性を確認したことを受け、上部構造だけを架け替える。
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CM方式普及へ指針作成、技術職不足の自治体支援
国土交通省は、建設系職員が不足している自治体などに向けて、公共事業の発注手続きや工事監督などの業務を民間に任せるコンストラクション・マネジメント(CM)方式のガイドラインを2018年度末までに作成する。CMを利用しやすい仕組みを整えることで、普及を促進する。
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落札率が過去10年で最高、国交省の17年度契約
国土交通省が2017年度に契約した工事とコンサルタント業務で、平均落札率がともに2年連続で上昇し、過去10年間で最高値を記録した。工事は前年度から0.52ポイント上がって92.52%、コンサルタント業務は1.28ポイント上がって84.59%だった。同省が11月9日に公表した「直轄工事等契約関係資料…
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出来高2割の工事で完成偽装
検査員に別の現場見せる、担当職員を刑事告発へ
和歌山県は、2017年度に発注した漁港施設の改良工事2件が全体の2割しか完成していないのに代金を全額支払った問題で、工事が完了したかのように偽装した担当職員を虚偽公文書作成などの疑いで刑事告発する。県が11月2日、不正に関する調査結果や今後の対応などについて公表した。
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豊洲と築地を結ぶ環状2号、旧市場通って暫定開通
都道環状2号の豊洲─築地間(延長約2.8km)が11月4日、閉場した築地市場内を通る仮設道路を使って暫定開通した。これにより、既設の都道との重複区間を含めると、起点の有明から神田佐久間町に至る環状2号の全線(延長約14km)が開通。豊洲市場や東京五輪関連施設が立地する湾岸エリアから都心へのアクセス…
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リニア工事の湧水問題、JR東海「全量戻す」と譲歩
リニア中央新幹線の南アルプストンネルの建設に伴い、静岡県内の大井川の流量減少が見込まれる問題で、JR東海は10月17日、トンネル内の湧水を全てポンプなどで川に戻す方針を示した。これまで同社は、大井川の流量減少分だけ湧水を戻すとしていたが、これ以上の着工の遅れを避けるため、湧水全量を戻すよう求める地…
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大型船の衝突でトラス橋損傷
バイパス材で耐力を確保し年内に仮復旧
山口県は11月1日、大型貨物船の衝突で下弦材や対傾構など16カ所以上が変形した大島大橋(柳井市~周防大島町)の復旧工事に着手した。橋の耐荷力が低下したため、事故があった10月22日以降、通行規制を続けている。まず損傷箇所にバイパス材(補強材)を設置して耐力を確保し、12月上旬までに通行規制を解除す…
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バングラ初の地下鉄、日本工営JVが設計など受注
日本工営は10月29日、同社を幹事とする7社JVがバングラデシュの首都ダッカに建設する鉄道の詳細設計などの業務を受注したと発表した。路線の一部は同国で初めての地下鉄となる。契約金額は約52億5000万円で、うち約32億円が同社グループの契約額。業務期間は2018年11月から22年6月まで。
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橋やトンネルの点検要領改定へ、ドローン活用はまだ遠く
橋やトンネルなどの道路構造物に義務付けられた5年に1回の定期点検が2018年度で一巡することを受け、国土交通省は18年度内に点検要領を改定する。点検の負担軽減の期待が大きいドローン(小型無人航空機)などの新技術について、同省は近接目視と同レベルの精度の確保は難しいとみており、利用を認める範囲は限定…
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橋台工事で杭位置90cmずれ
測量時に入力ミス、杭の増し打ちで補修
長崎県諫早市で整備を進めている自動車専用道の橋台建設工事で、施工者が基礎杭の打設位置を間違えたために補修が必要となり、完成が4カ月遅れたことが分かった。施工前の測量で座標の入力を誤り、打設した杭10本のうち、8本の位置がずれていた。発注者の国土交通省九州地方整備局は、施工者の寺尾建設(長崎県雲仙市…
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隠したつもりの積算価格、長野の入札で漏洩相次ぐ
パソコン上で数字を白くして見えなくすれば、データも消える──。こんな思い違いから、公共事業の入札手続きで積算価格が漏洩する事故が、長野県内で相次いで発覚した。
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黒部ダムに新たな観光ルート、関電のトンネルを一般開放へ
観光資源としても知られる黒部ダム(富山県立山町)まで、関西電力が保有する物資輸送用トンネルを通ってトロッコ列車やケーブルカーで結ぶ「黒部ルート」が、新たに一般開放されることになった。富山県と関西電力が10月17日に協定を締結した。安全対策などの工事を経て、2024年6月から最大で年間1万人の観光客…
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品川の西口駅前整備、地下鉄がネックになる可能性
「リニア(中央新幹線)が入るわけだから、JR東海とはしっかり運営・運用について議論しておきたい。将来的に地下鉄が延びてくることも考え、どういった相手とどのように連携すべきかを想定しておかなければならない」。
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競合会社から製品買えず契約解除
ポンプ場建設工事、仕様書で特定の製品に限定
特定の会社が作る製品の使用を条件とした建設工事で、そのライバル会社が受注したために製品を購入できず、発注者から契約解除を予告された。反発した受注者が争いを法廷に持ち込んだことで、トラブルが表面化した。
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ダムの試験湛水で川干上がる、魚が大量死
新潟県が建設を進めている奥胎内ダムで、水をためて問題がないかを調べる「試験湛水(たんすい)」の際に放流を中断したため、下流の河川で水がなくなり魚が大量死していたことが分かった。湛水中でも、下流の環境を守るために最低限必要な「維持流量」の水を流す規則になっていたが、ダム建設を担当する県の出先事務所が…
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工事の電源コードで自転車転倒、歩道にむき出し
国土交通省九州地方整備局は、歩道を横切っていた工事用の電源コードで自転車が転倒し、乗っていた30代の男性が腕を骨折した事故で、コードを置いた岡上建設(福岡県上毛町)を10月5日から2カ月の指名停止とした。段差をなくすための保護材を設置していなかった。
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トンネル点検で近接目視怠る
高速道路3社、1474カ所の変状を2年以上放置
東日本、中日本、西日本の高速道路3社が、100カ所以上のトンネルで自社の点検要領に従わず、内装板の裏側の近接目視を怠っていたことが会計検査院の調査で分かった。検査院が10月15日、3社に改善を求めた。
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路面下の空洞調査、水道事業者などにも費用負担を
会計検査院は10月17日、水道管など道路の占用物が陥没の原因となることが少なくないことから、占用物を管理する事業者にも路面下の空洞調査の費用を負担させるべきだと指摘した。現在、道路管理者だけの負担で調査するケースがほとんどなので、国土交通省に改善を求めた。
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実態に基づかず過大支出、建設業の若手育成助成金
建設業の若手労働者の育成を対象とする助成金を、厚生労働省が給与の支払い実態に基づかず過大に支給していたことが会計検査院の調査で明らかになった。助成金の単価を設定する際、中小企業を対象とするにもかかわらず大企業を含めた平均給与額を用い、年齢も加味していなかった。検査院が10月10日、厚労省に改善を求…