NEWS 時事・プロジェクト
目次
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シルト層把握も危険と捉えず、大雨で崩壊
三重県四日市市の新名神高速道路下り線で2019年9月に起こった法面崩壊について、中日本高速道路会社が滑り面となったシルト層の存在を事前に把握しながら、対策を講じていなかったことが分かった。
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西九州道の事業費が軟弱地盤で110億円増
国土交通省が整備を進める西九州自動車道の松浦佐々道路(延長19.1km)の事業費が、約110億円増えて907億円となることが分かった。軟弱地盤への対応などでトンネルの補助工法や橋の基礎形式を見直したことが主な要因だ。国交省九州地方整備局が2019年11月26日に開いた事業評価監視委員会で、再評価の…
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水門開放怠った浸水被害で国が損害賠償へ
2019年10月の台風19号で岩手県一関市の磐井川に流れ込む銅谷川が氾濫して住宅22棟が浸水したのは、合流部にある水門の開放の遅れが原因だった。水門の操作担当者が磐井川の水位低下を把握していたのに開放を怠ったため、銅谷川の水が行き場を失ってあふれた。
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トンネルの補修間に合わず壁面剥落
奈良県の国道169号芦原トンネル(高取町~大淀町)で、壁面の大規模な剥落が発生した。同トンネルは2016年の定期点検でコンクリートのひび割れや浮きが確認されたため、20年1月から補修工事を実施する予定だった。全面通行止めになったままで、復旧のめどは立っていない。
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橋脚沈下した法雲寺橋で応急復旧が完了
2019年10月の台風19号の影響で橋脚が1.5m沈下した国道20号の法雲寺橋(山梨県大月市)の応急復旧が完了した。橋を管理する国土交通省甲府河川国道事務所が11月29日に通行止めを解除した。今後、下流側に新たな橋を造って架け替える方針だ。
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札幌市が7億円で五輪マラソンコース補修
札幌市は2020年の東京五輪でマラソンコースとなる市管理の道路12.1kmのうち、計9.4kmの舗装をオーバーレイで補修する。20年春に着工し、5月末までの完了を目指す。19年12月19日に五輪のマラソンコースが決定したことを受けて、市が明らかにした。
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「五輪前」断念のロープウエー本格着工へ
想定外の地下埋設物の影響で着工が遅れていた横浜市臨海部のロープウエー整備計画が、再び動き出す。海上に設ける支柱の建設工事を2月初旬から本格的に始める。2020年の東京五輪前を目指していた開業は、21年3月へと遅れる見通しだ。
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浸水区域への居住誘導、対策に着手
国土交通省は、2019年10月の台風19号による河川氾濫で流域に甚大な被害が出たことを受け、浸水の危険性が高い地域の新規開発を抑制するなど、河川周辺の土地利用規制の検討を始めた。
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国交省初、全国の整備局が一斉に中途採用
国土交通省の8地方整備局と北海道開発局は2019年12月17日、係長級に相当する土木技術者の中途採用の募集を始めた。人事院が毎年実施する国交省の中途採用とは別に、地方整備局などが独自に募集するのはこれが初めてだ。
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全長2.7kmの連続斜張橋を神戸港に
神戸市の六甲アイランドとポートアイランドの間に架ける大阪湾岸道路西伸部の橋の形式が、世界最大級となる長さ2730mの5径間連続斜張橋に決まった。
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20年度予算も公共事業費は高水準
政府は2019年12月20日、一般会計の歳出総額が過去最大の102兆6580億円となる20年度予算案を閣議決定した。歳出総額が19年度当初予算よりも1兆2009億円(1.2%)増えて、2年連続で100兆円を超えた。自然災害の頻発と激甚化を踏まえ、「国土強靱(きょうじん)化」の支出を増やす。
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ひび割れ多発の斜張橋に振動対策
橋桁などに多数のひび割れが生じた斜張橋の呼子大橋(佐賀県唐津市)で、原因とみられる斜材(ケーブル)の振動への対策が決まった。1組になった2本のケーブル同士の間隔を狭めて、強風時に生じる互いの気流の影響を減らす。併せて、これまでたびたび切れていた制振ワイヤの破断対策も施す。
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ダムの利水容量をもっと治水に使いやすく
政府は利水のための貯水容量を治水に活用するようダムの運用方法を見直す。降雨の前に利水用の貯留水を一部放流して水位を下げる「事前放流」の実施体制を整える。
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東名高速の塗装工事火災で1人死亡
東名高速道路の中吉田高架橋(静岡市)で2019年11月21日午前11時すぎ、塗装工事中に火災が発生し、作業員1人が死亡、10人が重軽傷を負った。塗装の除去作業中に、橋桁の下の吊り足場を覆う防炎シートから燃え広がったとみられる。中日本高速道路会社によると、延長38m、幅18mにわたって延焼した。
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広島高速の怪契約は87億円増で決着
広島高速道路公社は、シールドトンネル工事の当初契約に主要資材の費用を含めていなかった問題で、契約金額を200億円から287億円に増額することで施工者と合意した。
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岡山空港の拡張が調整不足で3カ月遅れ
岡山県が進める岡山空港のエプロン拡張工事の完成が、国土交通省大阪航空局が担当する付帯工事の遅れで、計画の2020年3月末から3カ月ほど延びると分かった。大阪航空局と岡山県との調整不足が原因だ。
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国土強靱化など柱に26兆円の経済対策
政府は2019年12月5日、災害復旧を含む国土強靱(きょうじん)化を柱とする事業規模で26兆円程度の経済対策を閣議決定した。
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千葉県で警戒区域外の土砂崩れ多発
2019年10月の台風19号で計4人が死亡した千葉県内の土砂崩れ現場3カ所が、いずれも土砂災害警戒区域に指定されていなかった。そのうち2カ所は、事前の基礎調査で危険性が判明していたものの、県の指定が遅れていた。
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国が5河川の氾濫情報出さず、台風19号
国土交通省が管理する那珂川や久慈川など5河川で、台風19号による越水や決壊などが起こったにもかかわらず、氾濫発生情報などを出していなかった。国交省が2019年11月14日に開いた省内検証チームの初会合で明らかにした。各地で氾濫が相次いだため、実務を担う出先事務所が対応に追われ、手続きにミスが生じた…
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想定外の基礎で西鉄高架化が最大4年遅れ
福岡県が進める西鉄天神大牟田線の連続立体交差事業の完成が、計画の2021年度から最大4年遅れる可能性が出てきた。旧駅舎の地中から想定外のコンクリート基礎が見つかったためだ。