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 大成建設新潟精機(新潟県三条市)は、建設工事の計測に適した小型・軽量のスチール製メジャー「くるくるメジャー」を開発した(写真1)。重量は、一般的なメジャーの3分の1程度で数十グラム。施工状況の撮影に適応するよう、目盛りや仕様を工夫している。

写真1■ カラフルなスライドパーツが特徴的な「くるくるメジャー」。スライドパーツはポリカーボネート製で、裏面にはマグネットが付いている。計測する対象物に合わせて任意にスライドさせ、固定できる(写真:大成建設)
写真1■ カラフルなスライドパーツが特徴的な「くるくるメジャー」。スライドパーツはポリカーボネート製で、裏面にはマグネットが付いている。計測する対象物に合わせて任意にスライドさせ、固定できる(写真:大成建設)
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 メジャーを収納するケース部をなくす代わりに、ポリカーボネート製の「スライドパーツ」(つかみ部分)を採用。大幅な軽量化を実現した。計測時は対象物の長さに合わせてスライドパーツを任意の位置に動かし、固定して使用する。収納時は2つのスライドパーツを並べ、メジャーを手動でまるめて収納する。

 スライドパーツの裏面にはマグネットを取り付けているため、鉄筋などの対象物に固定して計測できる。寸法を測るコンベックスの用途以外に、鉄筋の割り付け間隔の確認に使う折り尺の代わりにもなる。2台を十字に組み合わせれば、配筋の出来形確認の撮影にも使える。

 工事記録用に撮影した写真からでも、寸法を確認できるよう目盛りを工夫した。メジャーの表と裏で数字の向きを縦と横に変えている。加えて10cm単位で紅白に色分けして視認性を高めた他、1mm単位の目盛り線は、読み取りやすいように階段状に長さを変えている(写真2)。

写真2■ 目盛りは、撮影した写真からでも寸法が確認しやすいよう視認性を高めた。10cm単位で紅白に色分けしている。1mm単位の目盛り線は階段状で読み取りやすい(写真:大成建設)
写真2■ 目盛りは、撮影した写真からでも寸法が確認しやすいよう視認性を高めた。10cm単位で紅白に色分けしている。1mm単位の目盛り線は階段状で読み取りやすい(写真:大成建設)
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 開発したメジャーは、「スパイラルメジャー」の製品名で、雑貨店などでも販売する予定だ。現時点での種類は、スライドパーツが7色。メジャーの計測長は1mと2mの2種類で、幅は19mmだ。1mタイプが30g、2mタイプが50g。新潟精機が販売を担う。建設会社への発売時期は2020年4月、一般ユーザー向けには同年6、7月を予定している。

 シンプルな構造にして、製造コストを抑えた。計測長2mの販売価格は、市販のメジャーの5分の1前後を想定している。

 大成建設は今後、幅25mmや幅30mm、計測長3mのタイプなどの製品化を検討していく。