NEWS 技術
目次
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道路上の光ファイバーで車の重量検出へ
鹿島は、道路上に光ファイバーを敷設し、車両の位置や速度をリアルタイムで把握する実証実験を実施した。道路管理者のパトロールや監視カメラなどによる道路管理の補完ツールとして使えることを確かめた。
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柱頭部の施工日数を50%減らす超急速施工
三井住友建設は、プレストレストコンクリート(PC)ラーメン橋用に「柱頭部の超急速施工法」を開発し、新東名高速道路の滝沢川橋の現場で初適用した。橋脚上部の柱頭部をプレキャストコンクリート(PCa)部材で構築する「柱頭部SPER(スパー)工法」と、新型移動作業車「ガーダー式コンパクトワーゲン」を組み合…
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シールド機内部でカッター交換が可能に
戸田建設とJIMテクノロジー(川崎市)、日本シビックコンサルタント(東京・千代田)は共同で、シールドトンネルの掘進を効率化するローラーカッター交換技術「Hi-RORRA System(ハイ・ローラ・システム)」を開発した。シールド機内部でカッターを交換することにより、掘削の中断時間を減らす。
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炭と溶融スラグの脱炭素型地盤改良
清水建設と地盤改良工事を手掛ける東洋スタビ(岐阜県大野町)は共同で、木や竹などを不完全燃焼させた「バイオ炭」と、溶融させた廃棄物の焼却灰を固化した「溶融スラグ」を対象地盤に混ぜる地盤改良工法を開発した。施工時に温暖化ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を実現できる。
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30分で設置可能な桟橋調査用の足場
東亜建設工業とスターライト工業(大阪市)は共同で、杭に30分以内で設置できる桟橋調査用の軽量ユニット足場「SPIDER WEB STAGE」を開発した。ユニット化した3種類の部材をボルトで連結するだけなので、作業員2人がいかだ上で設置できる。潜水士や特殊な設備・技術は不要で、撤去も容易だ。
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水中重機の新装備で硬岩掘削を短期化
大成建設は、ダムのリニューアル工事などで使う遠隔操縦が可能な水中作業機「T-iROBO UW(ティーアイロボ・ユーダブリュー)」に装着する硬岩掘削用のアタッチメントを開発した。T-iROBO UWの既存アタッチメントと使い分けることで、水中の様々な地盤に対応できる。
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アースドリルの支持層到達を数値で確認
熊谷組と雄正工業(東京・新宿)は共同で、アースドリル工法での支持層到達を定量的に確認する「熊谷式アースドリル工法掘削抵抗測定技術」を開発した。掘削時のドリリングバケットの動きを支持層確認の判断材料にする。日本建築センターの技術審査証明を取得した。
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合成桁の床版撤去時間を2割短縮
清水建設は、コンクリート床版と鋼桁が一体化した合成桁からコンクリート床版を効率的に切断・撤去する新工法「床版クールカット工法」を開発した。水平・鉛直の両方向を切断できるユニット型のワイヤソー切断装置を使う。従来よりも撤去工事にかかる時間を約2割短縮できる。
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覆工コンクリートの打設切り替えを10秒で
戸田建設とトンネル用型枠メーカーの大栄工機(滋賀県長浜市)は共同で、山岳トンネルの施工に要する労力を軽減する装置「スイッチャーズ」を開発した。覆工コンクリートの打設工程で手作業を減らし、現場の省人化をいっそう進める。
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ロックボルトの配置間隔を1人で計測
三井住友建設と日立ソリューションズは共同で、写真撮影するだけで山岳トンネルの壁面などに埋め込んだロックボルトの配置間隔を計測するシステムを開発した。計測と調書の作成で必要となる延べ時間を、従来の2分の1に短縮できる。2023年春に三井住友建設の現場で導入し、23年秋までに日立ソリューションズが販売…
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弾性波で固い地盤の地質調査も迅速に
大和探査技術(東京・江東)は、小規模な弾性波(S波)を起こす震源装置を用いて、地下30mまでの浅い箇所の地質を探査する手法を開発した。短期間で広範囲を調査可能だ。ボーリング調査と組み合わせて調査の迅速化と精度向上を両立できる。
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液状化対策の丸太が10年近く劣化せず
飛島建設と国際緑化推進センターは共同で、液状化対策として地中に打設した丸太が約10年間、劣化せずに健全な状態で炭素を貯蔵し続けられたことを実証した。千葉県木更津市内で2013年に打設した丸太を掘り出して確認した。
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未経験の自治体職員がドローンで点検
島根県雲南県土整備事務所はA.L.I. Technologies(エーエルアイテクノロジーズ、東京・港)の協力を得て、地震時を想定した砂防堰堤の点検でドローンを使う模擬訓練を実施した。木などの障害物を自律で回避するドローンを使って、操縦経験のない自治体職員が堰堤外観の点検に成功。自治体でのドローン…
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欠損した水道管データをAIが推定して補完
米FRACTAの日本法人、Fracta Japan(東京・渋谷)は水道事業者が保有する水道管路台帳の欠損をAI(人工知能)で補完するサービス「バーチャルパイプ」の提供を始めた。記録が残る周辺の管路や水道施設の情報を基に、管の口径や素材、敷設年数を自動で推定する。
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コンクリート工事で休日出勤不要に
清水建設と日本シーカ(東京・港)は共同で、コンクリート打ち継ぎ面の作業に時間的な余裕をもたらす薬剤「ルガゾール-919UR」を開発した。散布後に作業可能な状態が続く時間を、従来品の3.7倍に延ばした。
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カーボンネガティブを実現する型枠
鹿島とデンカ、竹中工務店の3社が幹事のコンソーシアム「CUCO(クーコ)」は、製造過程の二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロ未満にするコンクリート製の「CUCO-SUICOM(クーコスイコム)型枠」を開発した。鹿島が施工する国土交通省発注のトンネル工事で埋め込み型枠として初適用し、カーボンネガティ…
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地下の掘削現場を「デジタルツイン」
AI(人工知能)開発を手掛けるDeepX(東京・文京)は、地下の掘削工事の状況をリアルタイムに「デジタルツイン」で再現する施工管理システムを開発した。遠隔地からショベルを操縦するオペレーターが仮想空間上で、ショベルや掘削する地山の形状を自由な視点で確認できる。開発に当たっては、オリエンタル白石の協…
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トラックで運べる汚染水の浄化装置
前田建設工業とメタウォーターは共同で、有害物質である有機フッ素化合物のPFOSやPFOAに汚染した水を浄化する可搬式の装置「De-POP's ION」を開発した。トラックなどの運搬車に積載して運べるサイズなので、貯水槽などの水を抜かずに浄化処理できる。
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寒冷期のコンクリート仕上げで待ち短縮
飛島建設は、寒冷期に少量の薬剤をコンクリートの表層に加えて凝結を促進する工法「T-CROW」を開発した。コンクリートを打ち込んだ後、上面の仕上げに着手するまでの待機時間を2~4時間短縮できる。
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MRで消波ブロックのズレを可視化
斉藤建設(北海道函館市)は、消波ブロックなどの施工が設計通りに進んでいるかどうかをMR(複合現実)技術で確認できるシステム「バーチャル・スケール」を開発した。自社で使うだけでなく、2023年春から社外へのリースも始める予定だ。
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