NEWS 技術
目次
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床版取り換えで昼は車線を開放
大林組と中日本高速道路会社は橋梁のリニューアル工事で、施工箇所の1車線だけを規制して床版を取り換える「DAYFREE(デイフリー)」を共同開発した。
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「ネコは手押し一輪車」と自動通訳する機器
飛島建設とロゼッタは、ウエアラブル機器をヘルメットに装着するだけで、外国人技術者との自動同時通訳などが可能になるシステム「e-Sense(イーセンス)」を開発した。建設現場と遠隔地との情報共有機能や作業内容を記録するレコーダー機能も搭載する。
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コンクリート画像から剥離・漏水を自動検出
富士フイルムはコンクリート構造物の画像から、剥離・鉄筋露出や漏水・遊離石灰をAI(人工知能)で自動検出する技術を初めて開発した。2018年からサービスを始めているひび割れ自動検出技術の「ひびみっけ」に、新たな機能として搭載。20年7月から、サービスの提供を開始した。
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溶接部の応力を8割減
川田工業とMKエンジニアリングは芝浦工業大学の指導の下、橋梁鋼床版の疲労亀裂の進展を防ぐKMリフト工法を共同で開発した。特殊な機材を使わずに、溶接部への応力を80%程度低減できる。道路規制や舗装の撤去が不要で、施工時間の短縮や施工コストの削減につながる。都市高速道路で試験施工済みだ。
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法枠吹き付けの施工人員が半減
大林組と日特建設は法面に設置する格子枠の吹き付けで、ICT(情報通信技術)建機と高強度鋼繊維補強モルタルを使って施工人員を半減する「ラクデショット」を共同開発した。配筋と型枠が不要になり、転落や墜落のリスクが減る。
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1000km離れても建機操作が可能に
東京大学発のスタートアップであるARAV(アラブ、東京都文京区)は富士建(佐賀市)、ビスペル合同会社(静岡県富士市)と共同で、油圧ショベルの遠隔操作を可能にする装置「建機Webコントローラー」を開発した。建機に後付けで搭載でき、1000km離れた場所からでも操れる。メーカーや機種を問わない。建機オ…
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1台のシステムで地盤改良をICT化
ワイビーエム(佐賀県唐津市)は、ICT(情報通信技術)地盤改良の一連の過程に必要な複数のシステムを一元化する「Y-Navi(ワイナビ)」を開発した。施工データの作成や杭芯への誘導、施工履歴データによる出来形管理などを全てこなす。国土交通省が2020年3月に公表したスラリーかくはん工の「施工履歴デー…
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設計直後にコンクリート充填度が分かる
清水建設は、コンクリートの最適な充填状況をパソコン上で事前に検討する3次元シミュレーションシステムを開発し、実橋梁の工事に初めて適用した。型枠内に流し込むコンクリートの挙動やバイブレーターを使った締め固め具合を評価する。配筋密度が高い橋梁でも、実験せずに最適な締め固めのタイミングや位置、コンクリー…
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トンネル補修の目粗しが3倍強速く
奥村組は、トンネル天井部の曲面に沿ったコンクリートの目粗しや塗膜の除去を機械化する「曲面天井用研掃(けんそう)システム」を開発した。断面が曲面のトンネルの補修や補強では従来、表面の付着力を確保するために、人力で目粗しなどの作業を実施していた。同システムを使えば、3倍以上の速さで施工できる。
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鉄筋に巻けるセンサーで充填監視
戸田建設とムネカタインダストリアルマシナリー(福島市)は、コンクリートの打設状況を可視化する超薄型シート状センサー「ジュウテンミエルカ」の機能を拡充した。センサーの小型化を実現して、コンクリート構造物全般への適用を可能にした他、クラウドによってデータを連携できるように改めた。
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世界遺産の改修に日本の圧入工法を選定
オランダ・アムステルダム市にある世界遺産の運河の護岸改修で、日本企業の持つ鋼管杭の圧入技術が高く評価された。
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ICT建機で埋設型枠を3Dプリント
岐阜大学や日本建設機械施工協会施工技術総合研究所(静岡県富士市)など7者は、現場でコンクリート構造物を造形する「On-Site Shot Printer(オンサイト・ショット・プリンター)」を開発した。3DプリンティングとICT(情報通信技術)建機とを組み合わせた。垂直壁面への吹き付けも可能だ。
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海面を飛ぶドローン
東京大学とプロドローン(名古屋市)は、海中および海底の観測を効率・高速化する2種類のドローンを開発した。海中観測機器投下型ドローンと海面着水型ドローンだ。時速40km以上で海面付近を高精度に位置制御しながら自動で飛行する
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3倍以上の速度でダムをはつる
西松建設、れんたま(東京都町田市)、タグチ工業(福岡市)はダムのかさ上げ工事に使う堤体斜面のはつりシステムを共同開発した。危険な場所に人が立ち入る必要が無く、手作業と比較して施工速度が3倍以上に高まる。
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防水要らずのPC床版
東日本高速道路会社と大林組は共同で、防水性能を持つプレキャストPC(プレストレスト・コンクリート)床版を開発した。床版の上面に緻密な超高強度繊維補強コンクリート(UFC)を使っており、内部に雨水が浸透しない。現場での防水工事が不要なので、工事による交通規制の日数を減らせる。
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鉄板に土のうを積むだけで振動10dB減
飛島建設と埼玉大学大学院理工学研究科の松本泰尚教授は現場で発生する振動を、汎用的な資材で低減する防振堤の技術を開発した。敷き鉄板またはコンクリート板の上に大型土のうを積み上げるだけで、地表面の振動を制御する。振動が伝わる途中での防振対策としては安価で、簡易に設置できる。
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内水氾濫を監視する車止め
サンポール(広島市)とユアサ商事、応用地質は、水位センサーを内蔵した車止め(ボラード)で内水氾濫を監視する技術を共同開発した。街中にあるインフラを活用して、氾濫時の水位を面的に検知し、周囲の住民へ注意を呼び掛ける。
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3次元データの収集や活用をロボでお助け
イクシス(川崎市)は、3次元データの取得からモデルの作成、帳票の出力までをサポートするサービスを2020年4月に始めた。設計から維持管理までの建設生産プロセス全てを対象とする。出来形の計測や写真撮影など様々な作業の省力化や低コスト化を見込む。
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撮影してわずか7秒で配筋を検査
清水建設はシャープと共同で、3眼カメラの画像を基に鉄筋の配置を自動で計測・検査する「3眼カメラ配筋検査システム」を開発した。配筋状況を撮影してから7秒後に検査結果を表示する。従来の検査に使っていたスケールや黒板などが不要になるため、検査にかかる人員や時間をそれぞれ3分の1以下に削減できる。
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6時間先の増水予測を工事に適用
鹿島は、河川区域内での工事に6時間先の水位を予測するシステムを適用し、作業の中止や避難の判断に活用できると確認した。予測システムは構造計画研究所の「リバーキャスト(RiverCast)」を改良した。
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