NEWS 技術
目次
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N値80の硬い地盤でも急曲線ボーリング
鹿島とケミカルグラウト(東京都港区)は、薬液を注入する地盤改良工事などで、N値が最大で80程度の硬い地盤でも自在に削孔するボーリング技術「NaviX(ナビックス)工法」を共同開発した。曲率半径が10mの急曲線削孔が可能となり、施工の自由度が向上する。
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セメント不使用のシールドセグメント
大成建設はセメントを全く使わない環境配慮型のコンクリート「T-eConcrete(ティー・イーコンクリート)」を、シールドトンネルの構造部材であるセグメントに国内で初めて適用する。従来のコンクリート製のセグメントと比べて、製造時の二酸化炭素(CO2)排出量を7割以上削減できる。
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水中バックホーの効率が3倍
熊谷組と極東建設(那覇市)は、濁った水中の土砂などを音波センサー(ソナー)で可視化して掘削作業の効率を上げる小型水中バックホーを共同で開発した。地形と機体を俯瞰(ふかん)して水中オペレーターの手元の画面に表示する「水中マシンガイダンス」を搭載し、操作を支援する。潜水士が誘導する場合に比べて、作業効…
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35℃超の猛暑日でも流動性を保持
大林組は、暑中期など外気温が高い状況でも施工に必要な流動性を保持するコンクリート「サンワーク」を開発した。コンクリートの温度が35~40℃でも、コールドジョイントや充填不良といった不具合が生じず、良好に打設できる。
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無人ダンプがトンネル内を自動運転
大成建設は、測位衛星による位置情報が得られないトンネル坑内で建機の位置を把握する技術「T-iDraw Map(ティーアイドローマップ)」を開発。同技術を使ったクローラーダンプの自動運転に成功した。建機に3次元レーザースキャナー(3D-LiDAR(ライダー))を取り付けて、周囲の3次元地図を作製しな…
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コンクリートの締め固め完了をAIが判定
安藤ハザマと金沢工業大学は、コンクリートの締め固めの完了・未完了を人工知能(AI)で即時に判定するシステムを開発した。モニターへ判定結果を表示するまでのタイムラグは1秒程度だ。
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AIが当日現場で起こりそうな災害を例示
三井住友建設はAI(人工知能)を使った安全注意喚起システムを開発した。2021年5月から、建築と土木の6現場において朝礼時の危険予知(KY)活動で試行している。
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低温下で4時間以上早く打設を終える
清水建設とデンカは、生コンクリートの凝結が始まる時間を調整して早期の仕上げ作業を可能にする「アドバンストコンクリートフィニッシュ(ACF)工法」を実工事に初めて適用した。気温5℃の低温下でも、打ち込みから1時間ほどで仕上げ作業に着手できる。作業員の負担軽減やひび割れ防止に効果があると確かめた。
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1人でトンネル支保の建て込みが可能に
大成建設と建設機械のレンタル事業を手掛けるアクティオ(東京都中央区)は、山岳トンネル工事において、オペレーター1人で鋼製支保を建て込む工法「T-支保工クイックセッター」を開発した。省人化できるだけでなく、危険な切り羽付近での作業や高所作業を減らせる。
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UFC床版で更新の工期をほぼ半減
阪神高速道路会社と鹿島は、共同で開発した「UFC(超高強度繊維補強コンクリート)道路橋床版」を、阪神高速12号守口線本線の床版取り換え工事に採用した。本線での適用は国内初だ。
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SNSから浸水状況を可視化
防災関係の情報解析サービスを展開するSpectee(スぺクティ)(東京都千代田区)は、水害発生時のSNS(交流サイト)の投稿をAI(人工知能)で分析して、浸水範囲や浸水深を3Dマップ上に再現する技術を開発した。
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入札に最適な管理技術者をAIが選ぶ
建設技術研究所は、プロポーザル方式の入札説明書を人工知能(AI)で解析して、業務の適任者を選出するシステムを開発した。参加表明書の作成を支援する。人力だと1日を要していた参加表明書の作成がわずか数分で済む。国土交通省の関東地方整備局と北陸地方整備局の発注案件で導入した。
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スマホの3次元測量でコストを8割減
IT(情報技術)サービスを提供するオプティムは松尾建設(佐賀市)と共同で、スマートフォンやタブレットを測量したい対象物にかざすだけで高精度な3次元データを作成するアプリ「OPTiMGeoScan」を開発した。ドローンやレーザースキャナーによる3次元測量を外注した場合と比べて、費用を80%以上削減で…
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2機種の四足歩行ロボットで現場巡視
大成建設とTechShare(テックシェア)(東京都江東区)は四足歩行ロボットを遠隔地から操作して、建設現場を巡視するシステムを開発した。現場にいる作業者と通話ができる。大成建設は首都圏の建築・土木の現場に導入して実用性を確認した。
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中小企業のSDGsを点数化
日本工営とトゥリー(神奈川県鎌倉市)は、中小企業が取り組むSDGs(持続可能な開発目標)に向けた行動を自己評価する診断システム「KIBOH 2030」を開発した。20分程度でSDGsの17の目標における各達成度を数値化できる。SDGsに資する取り組みのアピールや金融機関が中小企業を査定・支援する際…
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治水と河川環境を定量評価する設計ツール
土木研究所自然共生研究センターは、自由にプログラミングしながら治水と河川環境を定量評価する「Eva TRiP Pro(エヴァトリッププロ)」を開発した。仮想空間(VR)で構築した地形データなど、多様な3次元形式に対応。治水と環境に配慮した河川改修の計画や設計の効率化につながる。
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50km先からバックホーを遠隔で操る
建設機械のレンタル事業などを手掛けるカナモトとソフトバンクは、第5世代移動通信システム(5G)の大容量通信を活用して、バックホーの遠隔操縦の実証実験を実施した。
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2機のドローンで山奥を自動点検
国土交通省近畿地方整備局は、人が立ち入れず電波の届かない山奥でドローンを自律飛行させ、崩壊した斜面などを自動点検した(図1)。無人地帯におけるドローンの目視外自律飛行「レベル3」を防災目的で実施したのは、全国初だ。
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ハイブリッドドローンで海底を3次元計測
海上・港湾・航空技術研究所港湾空港技術研究所は、水中透過性の高いグリーンレーザースキャナーを搭載したドローンで海底地形の高精細な3次元データを取得した。
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法面吹き付けの人員を最大8割減
日特建設は専用のアタッチメントを取り付けたバックホーを操作して、法面にモルタルを吹き付ける工法「スロープセイバー」を開発した。従来の人力によるモルタル吹き付けと比べて、施工人員を50~80%削減できる。法面上での作業がなくなる分、墜落や転落のリスクが減る。
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