NEWS 技術
目次
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橋の更新用ガーダーを出水期も残置可能に
熊谷組と横河ブリッジは、河川に架かる橋梁の更新工事において、上部・下部構造の撤去から新設まで1つの仮設ガーダーを使い回す「KPYダブルユースガーダー工法」を共同開発した。
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建設会社16社がロボット開発で連携
鹿島と清水建設、竹中工務店を幹事とする建設会社16社は、建設ロボット・IoT(モノのインターネット)分野の研究開発を共同で実施する「建設RXコンソーシアム」を2021年9月22日に設立した。
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床版と舗装を一体化する接着防水材
東亜道路工業と土木研究所は、アスファルト混合物の舗設時の熱で融解する接着防水材で、床版とアスファルト舗装を一体化する「樹脂防水一体型アスファルト舗装」を共同開発した。福岡北九州高速道路公社の福岡高速5号線で試験施工して、性能を確認済みだ。
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デジタルツインとAIを維持管理に適用
NTTコムウェアは、現実世界を仮想空間で再現する「デジタルツイン空間」で社会インフラを管理・運営するサービス「Smart Data Fusion(スマートデータフュージョン)」の提供を開始した。多様なデータを統合して、エネルギーをはじめ、通信、土木など社会インフラ事業のDX(デジタルトランスフォー…
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次世代の地下空間を鋼矢板で安く造る
大林組とトヨタ自動車未来創生センター、豊田中央研究所(愛知県長久手市)は、道路の地下に電線や物流システムなどインフラを効率的に配置する次世代道路構想「ダイバーストリート」の実現に向けて動き始めた。鋼矢板を使って地下空間を構築する短工期かつ低コストの施工法を開発した。
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大型杭打ち機が不要な洋上風車基礎
大林組は、大型の杭打ち機が不要な着床式洋上風車の基礎「スカートサクション」を秋田県沖に1年間設置し、50年に1度の高波に見舞われても大きな変状が生じない性能を確認した。2020年代後半にも着床式洋上風力発電事業への導入を目指す。
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砂防堰堤で災害復旧初の自動化施工
鹿島は砂防堰堤の本体構造の一部となる複数のプレキャストコンクリート(PCa)ブロックを、自動で据え付ける技術を開発した。操縦機構や吊り上げ装置を取り付けた汎用のバックホーが、ブロックに貼ったAR(拡張現実)マーカーをカメラで認識してブロックを自動で積む。砂防堰堤の工事を発注した国土交通省近畿地方整…
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VRで臨場感ある現場研修
建設会社向けの研修などを手掛けるハタコンサルタント(名古屋市)は、VR(仮想現実)関連のシステム開発などに取り組むSynamon(シナモン)(東京都品川区)と共同で、ボックスカルバートの工事現場を対象とする安全パトロール研修のVR用教材を開発した。施工管理技術者向けの研修で使っている。
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光照射で車線変更を促す
阪神高速技術(大阪市)とテクノ阪神(大阪市)、大日本印刷は、高速道路の工事などで車線規制している範囲よりも手前の路面に矢印形の光を照射し、早めの車線変更を促す「規制工事予告技術」を共同開発した。予告看板に「小型照明装置」を取り付けるだけでよい。
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現場監督は全自動ドローン
フジタとセンシンロボティクス(東京都渋谷区)は、全自動で飛行・離着陸するドローンを使って建設現場の日々の出来高測量と安全巡視を無人化するシステムを共同開発した。ドローンの操縦者や目視確認を担う補助者の2人が不要になる。
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CO2水の噴霧でコンクリートを修復
繊維資材メーカーの小泉製麻(神戸市)は、コンクリート表面の微細なひびを修復する炭酸ナノバブル水の噴霧器を開発している。2021年春に、東京大学大学院の野口貴文教授らの研究成果を独占的に実施できるライセンス契約を締結した。
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締め固め状況を可視化
清水建設は、打設時の締め固め状況をAI(人工知能)で分析して可視化する「コンクリート締固め管理システム」を開発した。経験が少ない担当者でも締め固め完了のタイミングを適切に判断し、コンクリートの品質を安定させられる。
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建設汚泥の中和でCO2吸着
汚染土壌処理のコンサルタント事業などを手掛ける京葉鈴木グループのKSJ(東京都江戸川区)は、大手エネルギー企業の製造プラントから出る未利用の低濃度二酸化炭素(CO2)ガスを使って、建設汚泥を安価に中和する共同研究を始めた。実用化すれば大量のCO2の固定を期待できる。
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視覚でうるさい音が分かる
飛島建設と早稲田大学基幹理工学部表現工学科の及川靖広教授の研究室は、音の計測結果を実空間に重ねて即時に表示する音響可視化システム「OTOMIRU(おとみる)」を共同で開発した。建設現場から漏れる重機の音の探査などに使える。
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3Dプリンターで造った集水升を実装
建設3Dプリンターの開発を手掛けるスタートアップ企業のPolyuse(ポリウス)(東京都港区)と前田建設工業は、老朽化した集水升を建設3Dプリンターで造形したものに更新した。
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吹き付けコンの跳ね返りを減
飛島建設とエム・シー・エス(山梨県韮崎市)、すばる建設(埼玉県三郷市)は、山岳トンネルのコンクリート吹き付けで、材料ロスや粉じんの発生を抑える「Smart Lining System(スマート・ライニング・システム)」を共同開発した。
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車道に使える高耐久な土系舗装
大林組と大林道路、化学メーカーの三光(東京都中央区)は共同で、車道に使える土系舗装「オーククレーR」を開発した。耐久性を向上させ、交通量が少ない住宅地などで使えるようにした。自然土のような質感や路面温度の上昇抑制効果も持つ。
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N値80の硬い地盤でも急曲線ボーリング
鹿島とケミカルグラウト(東京都港区)は、薬液を注入する地盤改良工事などで、N値が最大で80程度の硬い地盤でも自在に削孔するボーリング技術「NaviX(ナビックス)工法」を共同開発した。曲率半径が10mの急曲線削孔が可能となり、施工の自由度が向上する。
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セメント不使用のシールドセグメント
大成建設はセメントを全く使わない環境配慮型のコンクリート「T-eConcrete(ティー・イーコンクリート)」を、シールドトンネルの構造部材であるセグメントに国内で初めて適用する。従来のコンクリート製のセグメントと比べて、製造時の二酸化炭素(CO2)排出量を7割以上削減できる。
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水中バックホーの効率が3倍
熊谷組と極東建設(那覇市)は、濁った水中の土砂などを音波センサー(ソナー)で可視化して掘削作業の効率を上げる小型水中バックホーを共同で開発した。地形と機体を俯瞰(ふかん)して水中オペレーターの手元の画面に表示する「水中マシンガイダンス」を搭載し、操作を支援する。潜水士が誘導する場合に比べて、作業効…
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