NEWS 技術
目次
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PC橋の鋼材の緩みを誤差2%で推定
東電設計など4者は、既設のプレストレスト・コンクリート(PC)桁内に配したPC鋼材の緊張力を桁表面のひずみやひび割れ幅から推定する手法を開発した。劣化状態を定量的に把握し、維持管理の効率化につなげる。東京理科大学の加藤佳孝教授、高速道路総合技術研究所、飛島建設との共同研究を通じて実用化した。
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セメント不要のコンクリート
奥村組土木興業とスペースK(東京都世田谷区)は共同で、産業副産物である鉄鋼スラグを骨材や結合材に使う「スラグ固化体」を開発した。セメントを全く使わずにコンクリートと同等の強度を得られる。原材料の製造過程で排出される二酸化炭素を、一般的なコンクリートと比べて99%削減できる。
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堤防構造の弱点が分かる
応用地質は、けん引式の電気探査測定器「オームマッパー」を改良して、河川堤防の弱点部分を効率的に可視化する手法を開発した。川の水が堤防背後から噴出する「パイピング」の原因となる法尻付近の脆弱な地盤構造を詳細に把握できる。
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木材由来のアスファルト舗装の開発に着手
日本製紙と大成ロテックは、木材由来のクラフトリグニンをアスファルト舗装の原料の一部に利用した「バイオアスファルト混合物」を共同で開発する。化石燃料の消費を抑え、省エネを図る新たな舗装用材料として実用化を目指す。
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時速30kmで走行する自動運転ダンプ
大林組と日野自動車はダムの建設現場内で、大型ダンプトラックによるレベル4相当の自動運転の実証実験に成功した。最長1.3kmのルートを、最高時速30kmで走行した。ダンプトラックを使ったレベル4の実証実験は、日野自動車にとって初の取り組みだ。
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コンクリ補強材に5500km分のCFRP採用
米国の海上橋梁拡幅工事で、コンクリート桁や杭の補強材の合計5500km分に、東京製綱インターナショナルが開発した炭素繊維強化プラスチック(CFRP)材料の採用が決まった。CFRPは耐腐食性や軽量性に優れており、米国でインフラへの採用件数が近年急激に増えているが、これだけの規模で使われるのは初めてだ…
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走るだけで密度を測れる振動ローラー
土砂や砕石を締め固める振動ローラーで、地盤の密度を測定し、工事関係者間でデータを共有して遠隔での施工管理を可能にする。そんな技術を大成建設と大成ロテック、ソイルアンドロックエンジニアリング(大阪府豊中市)、ランドログ(東京都港区)が共同で実用化した。
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3Dプリンター用モルタルで型枠造形
清水建設は、コンクリート用3Dプリンターで埋設型枠を造形するのに適した繊維補強モルタル「ラクツム(LACTM)」を開発した。3Dプリンターを使って現場作業を省力化し、技能者不足に対応する。
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トンネル施工管理を疑似体験
演算工房(京都市)はトンネルの施工管理を疑似体験する屋内型のトンネルショールーム「ATOM」を造った。最新のICT(情報通信技術)の使い方を現場へ行かなくても学べ、その効果を体感できる。同社によると屋内型のトンネルショールームは世界初だ。
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防水ファスナー式の仮締め切りで工費2割減
YKKなど4社は、ファスナー付き防水シートで覆うライナープレート工法を共同開発した。水面下の既設橋脚などの補修・補強に必要な仮締め切りで用いる。潜水作業を大幅に減らせる上に、大型機械に頼らずに施工できる。共同開発者はYKKの他、アザイ技術コンサルタント(堺市)とアジア海洋(東京都中央区)、三国屋建…
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世界初、自己治癒コンクリートの大量製造
會澤高圧コンクリート(北海道苫小牧市)とアイザワ技術研究所(札幌市)は、コンクリート構造物のひび割れなどの損傷をバクテリアが自動修復する「自己治癒コンクリート」の量産技術を世界で初めて確立した。2020年11月16日から自己治癒化材料の製造を開始している。年間70万m3に相当する自己治癒コンクリー…
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うるさい現場と意思疎通できるビデオ通話
IT(情報技術)サービスを展開するクアンド(北九州市)は、従来のビデオ通話ソフトにない機能を搭載した建設現場向けの遠隔コミュニケーションツール「SynQ Remote(シンクリモート)」を開発した。離れた場所でビデオ通話しながら、描画やポインターの機能を使って現場のスマートフォンに指示できる他、音…
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街を襲う津波をリアルな映像で再現
大成建設は、津波による浸水の解析結果を短時間で3次元映像へ自動変換し、浸水状況などを可視化する技術「T-Tsunami Viewer」を開発した。広域から街区単位まで様々な規模で津波の挙動を解析。分かりやすい映像にして、より効果的な防災対策につなげる。
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テレワーカーが操る人型ロボット開発へ
川田テクノロジーズと川田工業(富山県南砺市)は芝浦工業大学と共同で、現場の人型ロボットを遠隔地から操り、品質・出来形管理を支援する「アバターシステム」の開発に着手した。2020年度から3年間の計画で、22年度をめどに橋梁架設現場での試用を目指す。
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PCa床版への更新で割り付け図を自動作成
三井住友建設は橋梁の大規模更新工事で、取り換え用のプレキャストコンクリート(PCa)床版の割り付け作図などを自動化する設計支援プログラム「SMC-Slab」を開発した。床版の配置検討や図面作製に要する時間を従来の3分の1に短縮する。西日本高速道路会社の中国自動車道の更新工事に適用した。
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衛星群と地図データで被災情報を丸裸に
スカパーJSAT(東京都港区)とゼンリン、日本工営は、大量の小型衛星を使った国内初の「衛星防災情報サービス」の開発・提供に向けて業務提携した。人工衛星などで取得したデータを使って、水害・土砂災害の発生時に被害状況の迅速な推定や、復旧活動の支援などに役立ててもらう。平時にはインフラなどのモニタリング…
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合成床版の配筋検査で75%の時間短縮
JFEエンジニアリングと画像認識技術を得意とするスタートアップのACES(エーシーズ)(東京都文京区)は、ドローンによる写真撮影と画像認識AI(人工知能)で、橋の合成床版の配筋検査を自動化するシステムを共同開発した。検査結果を3次元図面と重ねて、設計値との誤差を可視化する。JFEエンジニアリングに…
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日立ソリューションズが現場支援策を拡充
日立ソリューションズは、建設現場の新常態(ニューノーマル)における働き方と生産性向上を支援する「建設業向けソリューション」のサービスを展開する。今後、支援策のラインアップを拡充していく。
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事前登録なしで検温・来訪者を自動管理
スタートアップのMomo(神戸市)は、非接触で自動検温するデバイス「検温がかりPRO」に、AI(人工知能)で顔情報を整理して勤怠・来訪者管理などに使える機能を加えた「検温がかりAI」を開発した。開発依頼先の大手ハウスメーカーが、既に試験的に採用している。
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GNSS測位不能でも自動で飛ぶドローン
アース・アナライザー(京都府綾部市)などは、測位衛星からの電波信号が届かなくても正確な位置情報を取得しながら自動航行する「シームレスドローン」の実証実験に成功した。
日経クロステック Special
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