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 インフォマティクスは、マイクロソフトのヘッド・マウント・ディスプレー「ホロレンズ2」対応のMR(複合現実)パッケージソフト「GyroEye(ジャイロアイ)2021.1」を発売した。

特徴

  • ホロレンズ2やiOS端末越しに、原寸大図面や3D(3次元)モデルの映像を空間に投影できる。
  • 資料を手軽に確認できる添付ファイル機能やMRデータを直感的に配置・移動できる機能などを追加した。
  • 国土交通省が進める「遠隔臨場」で重要な映像、図面、帳票の3要素を含むMRパッケージソフト「XRoss野帳」も同時にリリースした。

価格

  • ホロレンズ2とセットで49万5000円(税込み)から

■ インフォマティクス

URL:https://www.informatix.co.jp/
TEL:044-520-0850

開発の背景
「透明スクリーン」に朱書き

インフォマティクス 事業開発部 金野 幸治

 本製品は、原寸大図面や3Dモデルの映像を現実で見ている空間に重ねて投影できる。ハンズフリーで作業に集中できると好評だ。発売以降、様々な要望が寄せられており、今回はそうした声を基に多くの機能向上を実現した。最も要望が多かったのが、リモートビューワーからの「朱書き機能」だ。事務所のパソコン(PC)から、現場の映像に印を付けて確認すべき位置などを指示できるようにした。

 PCで朱書きするために、現場のスキャン情報など大量のデータをPC側に送信することは難しい。そこでヘッド・マウント・ディスプレーなどデバイスに映る画面に仮想の「透明スクリーン」をかぶせ、そこに描き込む方法を採った。これにより書いた指示を固定でき、現場にいる作業者と指示内容を共有できるようになった。(談)