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人材の掘り起こし、国内にも目を向けて
西村 智彦(49、建設コンサルタント会社)

 国を挙げて外国人労働者の受け入れを増やそうとしている。しかし、本当に必要なのだろうか。人手不足は確かに深刻だが、根本的な原因は土木業界のイメージの悪さにある。

 国内には今、2000年前後に学校を卒業した就職氷河期世代を中心に、キャリアを積めず低収入を余儀なくされている人が数多くいる。完全失業者も160万人以上存在する。

 それなのに土木業界に入ってくる人は少ない。加えて、若者の業界離れという問題もある。

 土木業界はいつまでも、きつい・汚い・危険の「3K」ではない。働き方改革やIT(情報技術)の進歩で省力化が進んでいる。建機の自動運転も実用化までもう一歩のところまで来た。労働環境も少しずつではあるが改善している。こうした事例や土木のやりがい、楽しさをもっとアピールすべきではないか。

 単に外国から労働者を連れてくれば、人手不足が解決すると思っているようではいけない。この国の土木を担うのが近い将来、外国人だけになってしまうかもしれないからだ。海外ではなく国内にも目を向け、もっと積極的に人材の掘り起こしを図るべきではないだろうか。