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雨天休工の徹底に込めた狙い
山口 智久(41、建設会社)

 降雨時に土工事などを進めると、品質低下や事故発生のリスクが大きくなる。しかし、工期を気にしてなかなか休工を決断しない元請け会社も多いと感じる。天候回復まで待機することになり、結果的に非効率な作業になる。

 当社は下請けが中心だが、雨が降れば土工事などを原則休工にすると決めている。元請けに休工を提案して理解を得る。品質や事故防止以外にも合理的な理由や狙いがあるからだ。

 例えば、きつい・汚い・危険という建設業のネガティブなイメージのうち「きつい」「汚い」への対策になる。かつて雨の中、泥まみれになるのが嫌で辞めた若手社員が多数いた。寒い時期の雨中の作業は体調悪化にもつながる。

 雨の日は施工現場内だけでなく現場周辺も汚れやすい。トラックの搬出路を含む広範囲の清掃は手間を増やし、工事の生産性を下げてしまう。

 雨天休工を徹底しても工期が長引かないよう、平素から人繰りや作業の段取りを工夫して生産性向上に努めている。工事は下請けでも指示待ちではなく提案することで、様々な改善が可能だ。