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頻発する自然災害に査定が追いつかない
小坂家 修(45、地方自治体)

 頻発する自然災害のために、業務が大幅に増えている。

 私の地元では2018年に大雨による災害に見舞われ、道路や河川、集落などが被害を受けた。その復旧工事もまだ完全には終わっていない。一部の橋や道路で通行止めが続いており、今も住民に不便を強いているような状況だ。

 そこに21年夏、再び豪雨が襲い、土砂崩れなどの災害に見舞われた。3年前の復旧が終わらない状態で、新たな被害が発生して業務が回らなくなっている。役所も民間も人材が不足しており、今回発生した被害の災害査定を終えるまでに約半年も掛かってしまった。

 最近は、毎年のように集中豪雨や大型台風が発生し、100年に一度といわれるような災害が起こっている。このままでは、復旧が終わらないうちに次の災害が来て、ということが永遠に続き、業務がどんどん増えていくのではないかとさえ感じる。

 負担軽減のために役所の人員を増やしてほしいが、厳しい財政状況にあり人員確保は難しい。せめて、災害査定など災害復旧に伴う事務手続きだけでも簡略化してもらえればと思っている。