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リスク管理の欠如、新型コロナだけではない
匿名希望(35、サービス業)

 全国一斉の休校や大規模イベントの自粛。新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、政府は対策や要請を矢継ぎ早に打ち出した。しかし、共働き家庭の小学生の居場所をどう確保するのかなど、対応が後手に回っている感は否めない。医療機関でさえマスクが不足していると聞く。

 未知の感染症を封じ込めるには、どのような対策メニューがあるのか。また、社会全体が対策を実行に移した場合、誰にどんな影響が及ぶのか。こうしたシナリオを事前に描いていなかったことが一因だろう。

 リスク管理の甘さは、街づくりの世界にも当てはまる。

 例えば、ある自治体は湧き水を地域おこしや観光の目玉に位置付けている。山に降った雨が長い時間をかけて地中を通り、山裾に流れ出る。

 しかし、周辺の土地の開発規制は不十分なままだ。雨が染み込む森林は、宅地や農地に変わりつつある。湧き水の水質が将来、悪化するのではないかと一部の住民は懸念するものの、自治体は野放しだ。

 何か問題が起こってから動いたのでは間に合わない。新型コロナウイルスを巡る対応を他山の石として、街づくりを進める必要がある。