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海外実績の評価向上に期待
小滝 功(48、建設会社)

 国土交通省は2020年、海外インフラプロジェクトに従事する技術者の実績を認定・表彰する制度を創設した。今までは、工事・業務の実績データを記録するコリンズ・テクリスに海外工事の実績を反映するのが難しかった。

 私自身、海外工事に従事してきて、国内工事と比較して評価されにくい側面があったと感じる。海外で働いた数年間が空白期間になるため、「海外に行きたくない」と話す技術者も少なくなかった。

 もともと海外で仕事をしたかった私が、初めて海外工事に携わる希望を上司に伝えたのは20年前。「海外工事に行ったら、日本では使い物にならないぞ」と言われる時代だった。

 海外展開が進んだ今では、その上司も「行って良かったな」と言ってくれるまでになった。それでも、技術者としての公的な評価制度が十分に整っているとは依然としていえなかった。

 各社ともコロナ禍で海外渡航が制限され、海外工事を行う環境が厳しさを増す。そのような状況のなか、創設された認定・表彰制度は、海外工事に携わる人の評価向上に貢献し、技術者にとって希望になると思う。