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CPD単位取得の厳しさに疑問
吉村 和幸(55、官公庁)
技術者にとって資格は大切だ。大半の人が仕事の合間や休日に努力を重ねて取得している。だが、資格を保有し続ける際の困り事がある。CPD(継続教育)制度が求める単位数の多さだ。
私は以前、RCCMの機械部門に合格したものの、登録を見送った。「4年間で200単位以上」を取得するのは不可能に近いと感じたためだ。
当時は県庁所在地まで3時間以上かかる場所に勤めており、都市部での開催が多い講習会には参加しにくかった。自宅で動画を視聴できるeラーニング形式の講座が増えつつあるが、数はまだ少ない。
「専門外の講習でもよい」とする単位取得のルールにも疑問を感じる。内容を選ばず講習会に出席すれば必要な単位数を満たせるかもしれないが、業務に支障を来してまで専門分野に全く関係ない講習会に参加する意味があるとは思えない。
資格取得後も勉強し続けるCPDの重要性はよく分かる。しかし、単位数を増やすことだけが目的ではないはずだ。我々の仕事は実務で得られる知識も重要になる。こうした知識も評価できるように、制度を見直してもよいのではないだろうか。