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新技術導入はプラス面を見てワクワクしたい
小川 渉(53、中央官庁)

 日経コンストラクション1月11日号の特集「2021年の土木界」では、働き方改革や残土処理といった近年ずっと解決が求められているテーマの他、データプラットフォームやスマートシティの取り組みなど情報通信技術(ICT)に代表される新技術の進化・活用といったテーマも取り上げていた。私もプロジェクトに加わりたいと思う話題が多く、非常に興味深く読んだ。

 ただ、実際に新技術を導入するとなると、私自身もそうだが、「ここまでできているのだからうまくいくはずだ」とワクワクする一方、「ここまでしかできておらず余計な仕事が増えるのではないか」と不安も抱く。現場に近い技術者ほど、できない部分に目が行き、「ワクワク」が「イライラ」に変わってしまいがちのように思う。

 簡単ではないかもしれないが、マイナス面よりもプラス面を見たい。長く働いていると、新しいことに対する好奇心を失っていると感じることがある。しかし、新しいものに関わっていることにやりがいを感じ、実現したときの達成感に思いをはせることが大切なのではないか。

 コロナ禍で先行きが不安な今だからこそ、より一層そう思う。