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公務員でも資格を取得すべきと実感
平川 義明(56、自治体)

 大学を卒業して地方公務員として働くようになり30年以上がたった。仕事を始めた頃は、技術的な知識を遠ざけていたように思う。

 公務員は施工管理技士などの資格を取っても昇給につながらないし、仕事をするに当たっても資格を必要としないからだ。さらに、数年ごとに別の部署への異動があり、資格を取ろうというモチベーションも生まれにくかった。

 しかし、公金を扱っているのに、こうした姿勢のままでいいのだろうかという思いもあった。そこで、十数年前から一級土木施工管理技士やコンクリート技士など様々な資格に挑戦してきた。

 資格がどれだけ役に立つのかと半信半疑な部分もあったが、実際に取ると請負会社から提出される施工計画書などを読むだけで工事がイメージできるようになった。不備があってもそれに気付けるようになった。公務員であっても資格を取得することの大切さを感じ、今は技術士の取得を目指してる。

 最近では私の職場でも資格を取ろうという若手が出てきた。試験自体は不合格になっても、勉強することで日常業務に反映させられる。より多くの公務員が資格取得に挑戦するようになってくれればと思っている。