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権利関係不明の土地、古文書でひもとく苦労
田中 明(50、自治体)

 権利関係がはっきりしない土地は市街地だけでなく、農地などにも存在する。土地改良事業の土地原簿が戦災で焼失したり、米軍が戦後に土地を接収したりしたからだ。

 こうした土地で災害が起こり、復旧工事をしなければならない場合がある。さらに、古い農業用水路や里道など、河川法や道路法に基づかない法定外公共物の補修が必要になる場合もある。しかし、誰の土地か分からず、すぐに手を付けられない。

 課題を解決するには、相続時などに手続きを怠った不動産登記簿の所有者不明問題とは異なるアプローチが必要になる。昔の地図や古文書などに当たり、一つひとつ歴史をひもといていく地道な作業だ。解決のための方法を示したマニュアルはあるものの、全てが判明するまでに数カ月かかることもある。

 土地の権原や許認可などの財産管理を多くの人に学んでほしいと思い、カードゲームを作った。必要な措置などが書かれたカードを組み合わせ、手続きを理解してもらう。防災知識が身に付くようにと土木学会が作成したカードゲーム「ポケドボ」を参考にした。技術者もこうした地籍調査に興味を持ってほしい。