全981文字
PR

読者のみなさまからの投稿をお待ちしております。広く土木建設業界に対するご意見を自由にお書きください。掲載分には薄謝を進呈します。
>> 日経コンストラクション投稿フォーム

仕様書の大胆な簡素化が必要
清水 孝貴(40、建設会社)

 建設業界の生産性向上のために、国土交通省が進めるi-Constructionの普及は欠かせない。しかし、ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)といった新技術を建設現場に導入することばかりに目を向けていては、技術者の働き方は大きく変わらないと思う。

 施工管理に携わるうえで、品質管理や出来形管理など全ての管理項目の基本となるのが、共通仕様書だ。数百ページに上る仕様書には、簡素化できそうな項目が含まれている。

 「今までそうしてきたから」という慣例的な理由で実施している事項や、i-Constructionの普及によって不要にできそうな事項も記載してある。 細かい管理項目でも、積み重なれば技術者にとっては大きな負担となる。

 労力がかかる作業や不要な作業を仕様書から根本的に洗い出してから、残った課題解決のために新技術を活用するのが、しかるべき道筋ではないだろうか。あれもこれもと手当たり次第に新技術の開発や導入を進めると、現場は新技術を使いながら旧時代的な仕様書に沿って管理するというダブルスタンダードに苦しむことになる。