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歴史的な構造物や偉人を振り返ることは大切
松葉 保孝(48、総合建設会社)

 大学時代に受けた土木史の授業がとても心に残っている。

 文明開化して間もない明治時代に琵琶湖疏水などを建設し、日本の近代土木工学の礎を築いた田辺朔朗や、日本統治時代の台湾で烏山頭(うさんとう)ダムなどを建設した八田興一ら土木の偉人の功績。難工事だった佐久間ダムやシールドマシンが使われて間もない頃の地下鉄工事などの話を興味津々で聞いた。25年間、土木業界に身を置いて様々な経験を重ねた今、改めて先達の偉業に感服している。

 現在は技術も格段に進歩し、予算と時間さえあればどのような土木事業も完成させることができるようになったと思う。ICT(情報通信技術)の発達で、昔ほど個人の技術力も求められなくなってきている。

 それだけに、現在のような技術がなかった時代に、今でも現役で存在する構造物をどうやって立案、計画し、完成にこぎ着けたのか。それを振り返ることは大切だと感じる。

 NHKの大河ドラマで最後にドラマのゆかりの地などを簡単に紹介するコーナがある。同じように、歴史的な建造物や手掛けた技術者らのゆかりの地を、日経コンストラクションでも紹介してもらえたらと思う。