全1527文字
PR

読者のみなさまからの投稿をお待ちしております。広く土木建設業界に対するご意見を自由にお書きください。掲載分には薄謝を進呈します。
>> 日経コンストラクション投稿フォーム

長寿命化計画立てるも予算や担い手が足りず
林 桂樹(44、自治体)

 自治体で上下水道に関する計画作成の業務に携わっているが、立案している計画が本当に必要なのか分からないときがある。

 例えば、下水道施設の長寿命化工事の計画だ。国から補助金を受けられる制度もあり、積極的に進めている事業だ。計画をつくる際は、効率的に事業を進められるよう心掛けている。

 しかし、定められた計画の期間内で必要な工事を積み上げていくと、最終的には無理のある計画になってしまう。自治体の予算や工事を担える施工者数などには限りがあるからだ。

 実際、計画通りに工事を進められず、翌年には計画を修正することになる。その繰り返しになっている。こうした状況は、ほとんどの自治体で同じだと思う。

 国も毎年、各自治体でどこまで工事が完了したかをチェックしている。それを確認すれば、決められた期限内に工事を完了できていないのは分かっているはずだ。

 老朽化施設の増加に対応すべく国が自治体の尻をたたく必要があることは理解できる。自治体としても早期対応すべく努力している。だからこそ、自治体の実情を踏まえて、地に足が着いた目標設定ができるようお願いしたい。