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人材不足なのに転職のハードルが高い矛盾
阿部 進司(53、運輸会社)

 私は大学を卒業して建設会社に勤めた後、運輸業へ転職した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で現在の仕事が危うくなったと感じ、土木業界への再就職を考えるようになった。しかし現状は再就職が難しく、途方に暮れている。

 実務経験が無くても問題ないという募集要項をよく目にする。しかし実際は、土木施工管理技士などの資格が必須の会社がほとんどだ。私は土木業界で5年以上の実務経験があるものの、資格を持っていないため選考で落ちてしまう。

 仮に再就職がかなったとしても、資格の取得は困難だろう。長い間土木業界を離れてブランクがあり、年齢も高い場合、資格試験の経験記述問題に論述できるような仕事はさせてもらえないはずだからだ。経験記述は配点が大きく、この箇所で得点できないと試験に合格する可能性は限りなく低い。

 現場で実務経験を積まなければ資格を取得しにくい一方、資格が無くブランクが長いとその機会を得られない点には矛盾を感じる。土木業界で労働力不足が叫ばれて久しい昨今、このままでは他業界からの人材の獲得を望めないのではないだろうか。