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事故原因の共有を、経験に基づく対策だけでは限界
和知 剛(50、専門工事会社)

 かつて日経コンストラクションで連載していた「法務室」を復活してもらえないだろうか。建設現場で起こった事故や公衆災害を巡る判例などを丁寧に分析した記事で、読み応えのある内容だった。

 一つひとつの事故は、それぞれの現場条件や工種に特有の原因があるようにみえる。しかし、実は慣れからの気の緩みや油断、連絡漏れなど、いわゆる単純ミスに起因したものが多かった。

 事故に至らないだけで、同様のミスはどの現場でも日常的に起こっているのではないだろうか。社内で記事を回覧するとともに、安全教育の教材としても使っていた。

 建設業界は事故が多いといわれる。だからといって、それぞれの会社や個人が多くの事故に遭遇しているわけではない。

 自社や自身の経験に基づいた対策だけでは限界があるように思う。それだけに、多くの事故事例を原因まで丹念に解説していた「法務室」は、自分たちの経験を補い、様々な事故の要因を教えてくれるありがたい存在だった。

 建設現場における事故の削減が急務となっている今、もう一度連載してもらえるようお願いしたい。