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複数のAIを比較できる基準が必要
越智 聰(76、建設コンサルタント会社)

 ICT(情報通信技術)の発達で建設業界にも様々なICT機器が導入されるようになってきた。最近では特に、AI(人工知能)に注目が集まっている。少子高齢化などによる人材不足のなか、経験や技術の有無に関係なく誰もが同じような結果を得られるAIは、確かにありがたい存在だ。

 しかし、「誰でも簡単に」という部分ばかりが強調され、AIさえあれば大丈夫という風潮になっていると感じている。ひとくくりにAIといっても、それぞれのAIは精度に差があるのではないだろうか。

 例えば、インフラの点検作業でAIが画像から構造物の劣化を診断するシステムが多数ある。同じ画像を使っても、システムによって診断には差が出るように思う。しかし使っている人たちを見ると、「どのAIでも同じ結果を得られる」と考えているようだ。

 仮に差があっても悪いとは思わないが、その場合、それぞれのAIの差を比較できる統一した基準があってしかるべきではないだろうか。防水・防じん性能を等級で表すIPXのように、どの程度の精度かを示す指標のようなものが、AIにも必要だと思う。国や業界として、そうした指標を整備できないものだろうか。