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人材不足解消に一企業でできることは限られる
小川原 亮(68、建設会社)

 若者の土木離れが激しい。工業高校や大学で専門として学んでも、多くの生徒や学生が他業界へと就職している。長時間勤務、休日の少なさなどの労働環境が敬遠される理由なのだろう。加えて、少子化や若者の大都市志向もあり、特に地方の人材不足は深刻だ。このままでは世代交代できずに廃業する会社が増えてきてもおかしくない。

 もちろん私たちも努力している。少しでも土木に興味を持ってもらおうと、数年前から県の建設業協会として中学校で出張講演を行っている。災害が増えていることもあってか、復旧作業の話や実際に動いている建機を見せると興味を持ってくれる子どもは少なくない。どこまで結果につながるかは分からないが、小さなことからと思い、続けている。

 我が社では、今年初めて高校の普通科から新卒採用した。ゼロからの教育が必要だが、長く勤めてもらえるよう大事に育てたい。

 ただ、一企業や業界団体でできることは限られる。災害対応やインフラの維持・補修などで、土木業界は社会に無くてはならないはずだ。人材不足をどう解消するか、社会全体でも考えてほしい。