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中途採用に即戦力ばかり求めない
春名 俊二(62、建設会社)

 建設会社に勤めて約40年になる。現場の施工管理において今、これまでにない大きな問題が起こっている。中心となるべき30~40代の技術者がほとんどいないのだ。

 私が20代の頃、大規模な工事では現場代理人などの管理技術者は50代、主任などの専門技術者は30~40代を配置することが多かった。そして、20代の若手を専門技術者の下に置き、仕事を覚えられるような体制を敷いていた。

 ところが、建設投資の縮小による採用減などが重なり、現在の30~40代は限られている。そこで、まだ現場経験の少ない20代が専門技術者になるのが普通となり、彼らの負担が大きくなっている。

 そのためか、建設会社を退職して自治体や他業種に流出する若手が少なくない。会社もどうにかして30~40代を中途採用したいと考えているものの、業界全体でこの年代の技術者が足りないこともあって、思うように集まらないのが現状だ。

 即戦力ばかり求めて中途採用するのは限界がある。経験などが多少足りない人でも積極的に中途採用して、社内でじっくり技術力を養ってもらうことも考えるべきだろう。