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技術文書はコミュニケーションの手段
森谷 仁(66、技術士事務所)

 技術者を対象として、「内容が“明確に”伝わる技術文書の書き方」をテーマに、セミナーや社員研修で講師を務めている。

 建設コンサルタント会社での勤務時代に接した技術文書は、内容が明確に伝わらないものが少なくなかった。考え方や構成、結論、文章などが分かりにくく、伝えるべき肝心の部分が伝わらないのだ。

 その結果、内容の理解に時間がかかる、内容を誤って理解するといったことが生じてしまう。しかし、それが自分の書いた技術文書に起因することが分かっていない技術者がほとんどだった。

 技術者が目指す技術士資格では求められる資質能力(コンピテンシー)の中に「コミュニケーション」がある。技術文書を書く目的は内容の伝達だ。読み手に計画・設計に関する事項や業務の成果など様々なことを伝えるために技術文書を書く。つまり、技術文書はコミュニケーションの手段。このことを技術者全員が認識すべきだ。

 技術文書の書き方をレベルアップさせて内容を明確に伝えられるようになれば、社内外の関係者と技術文書を通じた円滑なコミュニケーションが取れる。明確な意思疎通が図れることによって仕事も確実に遂行できるはずだ。