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学生が一極集中する地方で採用に苦戦
嶋岡 孝司(48、建設会社)

 建設業界で新卒の採用がうまくいかないという声をよく耳にする。地方では、中心部とそれ以外の地域に格差がある。私の勤める会社がある愛媛県は、特にその傾向が顕著だ。

 愛媛県は「東予」「中予」「南予」の3地域に分けられる。県内の大半の大学は、県庁所在地の松山市を含む中予に集まっており、中予以外には学生があまりいない。我が社は東予にあるため、採用活動の際は中予まで出向く必要がある。しかし、多くの学生は中予での就職を希望しており、人材確保に苦戦している。

 地域的に不利な状況なので、採用の門戸を広げた。従来の採用対象は、建設分野専攻の大学生だけだった。ここ数年は、文系・理系を問わず募集している。大卒だけでなく、高卒や専門学校卒の求人も出している。

 それでも、新卒を採用できない年もあるのが現状だ。インターンシップも実施しているが、採用まで結びつかない。

 そもそも、建設業界は新卒の就職先として人気があまり高くない。地域全体あるいは建設業界全体として、若手に働いてみたいと思ってもらえるようなイメージづくりが必要ではないだろうか。