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工事現場にもフレックスタイムがあってよい
柳田 淳一(51、建設会社)

 建設業界は以前から働き方改革を掲げながらも、古い体質から十分に脱却できずにいた。今春以降、新型コロナウイルスへの対策を迫られているのを機に、仕事の進め方を改善していけばよいと思う。

 例えば、これまで工事現場の作業時間は午前8時から午後5時までと決まっていた。コロナ禍で技術者や作業員が互いに間隔を空けて行動する必要が生じた影響で、全員参加の朝礼が難しい現場も出ているだろう。フレックスタイムの導入などで、現場での勤務時間を分散させる工夫があってよいのではないか。

 作業時間の多様化は、新型コロナ対策以外にも効用がある。現状で、午後5時は作業員にとって終業時刻でも、元請けの技術者にとっては書類作成の開始時刻になることがしばしばある。抱える書類が多い場合、担当する元請けの技術者だけでも午前8時の始業時刻を遅らせた方が、心身の健康を守るうえで賢明だろう。

 また、作業員には相当な高齢者も含まれる。作業への集中力を保つのに必要な体力が衰えているなら、時間を短縮して働いてもらう方が、工事の品質確保と労災防止の観点からは有益といえる。