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中小建設会社もSDGsを工事で実践
今村 忠彦(67、NPO代表)
滋賀県では中小の建設会社が自主的に集まり、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みを始めた。私も環境分野のNPO代表として協力している。
ここ数年、大型の台風や集中豪雨による水害が相次いでいる。建設会社は、いざ災害が起これば救助や復旧などに携わるとあって、防災や減災に対する意識が高い。災害時の支援はSDGsに向けた取り組みの1つだ。水害の原因とされる地球温暖化に対しても、ハイブリッド重機を導入するなどして、二酸化炭素の排出量削減に努めている。
さらに、防災関係の工事をする際は、学校などで児童や近隣住民に工事の目的などを説明し、防災や環境への意識を高めてもらえるようにしている。災害での被害を減らせれば、貧困問題の解決にもつながっていくと考えている。
国や自治体などもSDGsへの活動を始めている。しかし、その手段はまだどこかおぼろげなように思う。
まずは日々の活動を通してできることを目標にするとよい。そうすれば、我々のグループのように、中小企業であっても実践的な取り組みができるはずだ。