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災害復興も人材育成も時間がかかる
溝田 豊実(65、建設コンサルタント会社)

 2019年は台風15号と19号が、記録的な暴風や豪雨で東日本を中心に多大な被害をもたらした。1年前にも西日本豪雨が猛威を振るったので、さらに2年前に遡る九州北部豪雨のことは、既に忘れかけている人がいるかもしれない。

 しかし、私が住んでいる福岡県南部では、建設産業の関係者は九州北部豪雨を忘れるどころか、今も復旧・復興事業の当事者として関わっている。当社も災害と関わりのない業務と並行して、氾濫した河川の復旧工事で詳細設計を手掛けている。担当者は働き方改革で残業時間を抑えながら、平時の1.3倍ほどの量の仕事をこなさなければならない。

 足りない人手は求人で補充できればよいのだが、それがすぐに実現するのは単純作業を担う補助員だけだ。技術者として状況の把握や必要な計画の立案などができる人材は容易には見つからない。知識に加えて相応の経験を要するため、育成には時間がかかる。

 景気は堅調でも、会社の現在と今後を担う人材を十分に確保できない状況が続いており、不安が募る。より多くの若者が建設産業に入職したくなる報道を日経コンストラクションに期待する。