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コロナ禍に原油価格の高騰が追い打ち
佐久間 誉義(52、資材メーカー)

 戸建て住宅向けが中心の小規模な生コン工場で工場長をしている。新型コロナの影響によって様々な業界が売り上げを落としているなか、生コン業界も例外ではない。

 出荷量で見るとコロナ禍以前の3~4割減と低迷している。生コンの価格は1リットル15円程度で、利益率が低い。多くの量を売らなければ十分な利益を確保できない製品なので、これだけ出荷量が落ちるとかなり厳しい。

 さらに追い打ちをかけているのが、原油価格の高騰だ。これにより、燃料はもちろんのこと、セメントや骨材などの原材料も値上がりしている。しかし、製造コストが増えたからといって、生コンの価格にはすぐに転嫁できない。利益率がさらに落ちている状況だ。

 コロナ禍が早く収束し、以前のような出荷量に戻ればと期待しているが、今のところその兆しは見えない。この先の需要予測もマイナス傾向なので心配は絶えない。

 従業員とその家族の生活を守ろうと苦心している。ただ実際のところ、残業の抑制や日々の無駄の排除ぐらいしか、現状で打てる対策がないのが実情だ。